埼玉県の小川町で低山トレッキング
埼玉県小川町でトレッキングしてきた。2か月くらい前から行きたかったんだけど、やっと行けた―!
ルートは、この記事を参考にした。
ということで、東武東上線の終着駅と勘違いされてそうな小川町駅から、さらに1駅田舎へ進んだのが、この「東武竹沢駅」です。出発はこの駅から。
ちなみに東武竹沢駅は、こんな雰囲気。ウグイスがあちこちで鳴いていた。
この日は親の顔より何度も見ることになった、この看板を頼りに、歩いていく。
全く注意する気のない「マムシに注意」看板を横目に、
駅の反対側へ。今回は、東登山道まわりコース経由で、金勝山(きんしょうざん)→官ノ倉山(かんのくらやま)→石尊山(せきそんざん)→小川町で昼食→温泉→帰宅、という順番で行く。
恋愛ゲームの序盤に出てきそうな、見事な桜とガードレール。
東武鉄道もたまに走る。
少し歩くと、文化財になった大きなグミがあるというので、見に行ってみた。グミ大好きなんだよねー。
まあ、そっちのグミじゃないことは、分かってましたけどね。
立派な大木でした。ここまで大きくなるのは珍しいんだって。「木登りしやすそー」と思った方は多いと思いますが、ここお墓なので、木登りなんかして騒いでたら怒られるだろうね。住人に。
金勝山の入り口に到着。
遭難したときに備えて、ちゃんと登山者カードも提出しておいた。
最初はこんな山道だけど、
最終的に、こんな感じになる。高尾山と同じ感覚で行かない方が良い。
金勝山の山頂に到着。道中はちょっとキツいけど、低山なので山頂までは30分くらい。
これは、ホンダの工場。
金勝山から官ノ倉山までは、住宅街を通る。小川町なので、とりあえず小川を撮影してみた。埼玉県も、ここまで来ると水が綺麗。
官ノ倉山の入り口。
山の入口にある、天王沼池。
こちらも、山頂までは30分ほど。
山頂よりも、山頂より少し下の方が景色がきれいだった(笑)。
官ノ倉山と石尊山はお隣同士で、徒歩10分で辿り着く。
ここまで、駅から3時間ほど。お腹が空いてきたので、この景色を眺めながらプロテインバーで休憩した。
そして、石尊山には鎖場がある。
ここを降るのが、一番辛かった…
でも、他の登山者は鎖を使わず、ステッキだけでスイスイ降りてた。私も下山のコツを知りたい。高所恐怖症もあってか、どうも苦手で。
下山してからも大分歩いて、14時過ぎに小川町に到着。埼玉県の地粉うどんで昼食。
最後は、ここで汗と疲れを流してから帰宅した。アトピーでも安心なアルカリの単純温泉で、お肌つるつる。露天風呂は、小川町の自然とウグイスの鳴き声に包まれながらノンビリできた。リュウロと岩盤浴もある。
そして、次の日から3日間くらい筋肉痛で歩けなくなった。高尾山のときは、何ともなかったんだけどなー。
2022年3月の出費状況と、今月の目標
2021年3月の支出
計:121,299円
貯金
積立NISA:33,500円
----------------------------------------
計:33,500円
2022年3月の収入
+ヤフオクの売上金:57,407円
+ポイント(現金代わり):3,178円
+google play ポイント:925円
----------------------------------------
計:73,387円
81,412円の赤字。
トレードを勉強中
3月は、CFDトレードと株トレードに挑戦。(出費の金額が負けた金額で、収入が勝った金額)
見事に負けた(ロシアのウクライナ侵攻時の大幅下落に巻き込まれた)けど、最初は負けるってのは色んな人から聞いてたので、仕方ない。
現在はデモトレードに切り替えて、勉強しながら色んな方法を試している。
電子書籍も執筆中
トレード練習と同時に、電子書籍の執筆も3月から本格的に開始した。
こっちは順調に進んでいて、出版まであと9/10ってとこかな(笑)
トレードと執筆、どっちを優先するか
というわけで、トレードと執筆のどっちに本腰を入れるべきか、迷っている。
3月は、とりあえず同時並行で進めていたけど、どっちも時間がかかるし脳力も使うので厳しかった。ずっとPCを眺めることになるから、眼も疲れるし…
そもそも、トレードと執筆の相性が良くない。相場に入ると、自分のおカネがどうなったか気になって執筆に集中できないし(デモトレードに変えた理由の一つ)、相場に入らないまま執筆を始めると、その日は書きっぱなしだし。
このさき貯金が無くなって賃金労働を再開するなら、無職の間に1冊は電子出版を経験しておきたい。でも、非正規の賃金労働は時間対効果が最悪なので、残りの人生を有効活用するなら別の方法で稼げるようになるべき。だとすると、トレードで生活費くらいは賄えるようになってから(あるいはトレードで生活するのは無理でしたと諦める)、執筆を再開した方が良い。
現在のところは、トレードを優先しようかなと考えている。一人暮らしと比べると、どうしても実家暮らしは生活リズムの確立が難しい。収入があれば、実家から出られるし、執筆に必要な物が出てきても揃えやすい(参考書籍とか)。
できれば、賃金労働には戻りたくない。(多くて)1万円弱と8時間を交換し続ける人生はキツい。廃人みたいな生活になるし…
聴覚過敏の可能性が出てきた
33歳にして、聴覚過敏の可能性が出てきた。一人暮らしを始めた頃からずーーっと隣人の騒音に悩み続けて、騒音が原因で2度も引っ越している。ちょっと神経質かなー、賃金労働で疲れてるのかなー、くらいに考えてたけど、実は軽い聴覚過敏かもしれない。昔から、突然の大きな音に弱かったし。(身体がビクッと反応して、心臓がバクバクして、身体が痺れたように動きづらくなる)
で、今度は何の音に悩んでいるかというと、実家の上の部屋の住人が騒音に無頓着(集合住宅にもかかわらず、毎朝7時30分にピアノ演奏を始めるレベル)なのである。実は私が実家に戻ってからずーっと悩まされていたんだけど、我慢できなくて何度か癇癪を起こしていた。
まあ、さすがに親に怒られてw、私に聴覚過敏の可能性も出てきたので、私自身も何か対策するべきよねということになった。
そういうわけで、今は少しでも騒音が聞こえたら即耳栓、それでも聞こえてくる音は耳栓+ヘッドホン+BGMで相殺。これで、大分ラクになった。あとは管理人さんに相談して、注意喚起のチラシも作ってもらった。
ちなみに、苦情を直接言いに行くのは、今のところ考えていない。管理人さんに止められたし、どうも騒音主は常識の通用しない人物の可能性が高い。というのも、親子とは書いたけど、ピアノを弾いているのが母親なんだよね。40超くらいのフツーのオバチャンよ? 40年も生きてるのに、集合住宅で毎朝楽器を演奏したら睡眠妨害になることも考察できないんだよ?
ちょっと… 少なくとも私は… 関わりたくないですね…
先月やったこと
- CFD取引を開始(現在はデモトレード)
- FX口座を開設(現在はデモトレード)
- トレードに必要な相場理論、テクニカル手法、チャート分析などの習得を開始
- 電子書籍の執筆を開始
- 騒音対策をする
- コレクションの出品完了
先月の目標達成はこんなかんじ。
トレードと電子書籍の話はもうしたけど、4月はトレード勉強がメインになると思う。
騒音の話もしたね。
あと、コレクションは全てヤフオクへ出品した。半分以上が既に売れている。収入になるのも嬉しいし、実家のゴチャゴチャが大分スッキリしてくれた。
今月の目標
- 埼玉県の小川町でトレッキング(達成済み)
- トレード手法の確立
- 体脂肪率20%以下、基礎代謝1100kcal超
- 2日に1回はお通じがくるように気を付ける
- kindle Unlimited で投資関連書籍を読む
- ポケモンレジェンズでアルセウスに会う
- 新しいヘッドホン
- ボルダリングに挑戦
今月の目標はこれで。優先度順に並んでます。ちなみに、トレッキングは4月に入ってから達成した。
まず、トレードの基礎的な知識を習得して、少なくとも「こういうときは、こうやってエントリー!」くらいは言えるようになりたい。自分のおカネで実際にトレードしてみて分かったけど、知識も武器も無い状態でトレードは、裸一貫で戦場に出るのと変わらない。賃金労働と、どっちの方がラクなんだろうねぇ…
健康に関して、今月は体脂肪と基礎代謝と腸活だけ気にすることにした。軽い有酸素運動くらいは、勉強の合間にやっていきたいけど。
Kindle Unlimited の2か月間月額99円キャンペーンにも参加したので、終わるまでに投資関連の本を読んでおく。投資書籍として有名なウィザードブックシリーズも何冊かラインナップされていて、今は『ゾーン』を読んでいる。
ポケモンレジェンズ。アップデートも来たし、いい加減にアルセウス様のお顔を拝んでおかないと。作業がきつくて進まん。
ヘッドホン。今はkossという防音に定評のあるブランドを使っているんだけど、重いし頭が痛くなるので、もっと使いやすいのに買い替えたい。
『データで読む日本政治』
日経新聞の『データで読む日本政治』を読んだ。
その名の通り、日本の政治に関する色んなデータが、グラフ入りで読みやすく解説されている。この読みやすいがポイントで、「政治のこと勉強しなきゃだけど、面倒だなー」という人にピッタリなんです。さすが、本職は違うな。
私がこの本を読んでメモしたこと。
- 88.8パーセントの国が、18歳で選挙権(日本は2016年から)
- 自民党の得票率は、西日本では山口県が最多で、大阪が最低。また、大都市以外では組織票があるので強い
- 期日前投票の平均使用率は3割
- 投票率は1949年が約75%で、2021年は55.9%。自民党が独占状態の山口県は低い傾向にある
- 投票しないとペナルティがあるオーストラリアの投票率は、90%以上
- 都議選は「先行指標」とされてきたが、2017年に都民ファーストが勝利してからは、この傾向が弱くなっている
- 日米韓の首脳の平均年齢は60歳超
- 昭和の首相は経済・財務前歴が半数、平成以降は官房長官の前歴が4割
- 昭和の世襲は1割、平成以降は7割
- 首相交代の間隔は平均2年で、G7ではイタリアの次に短い(イタリアは、大統領が臨時に学者を首相に任命するのが慣例のため)
- 40歳未満の若手議員が多いのは北欧で、いずれも比例代表制
- 国家公務員の数は20年で半減、地方公務員も50万人ほど減少。郵政民営化や国立大学法人化などが原因
- キャリア官僚(=国家公務員の総合職)の倍率は10倍まで減少(ピークは1996年の30倍)。20代の自己都合退職も近年は倍増して、特に若手が定着しない。ブラック労働が原因か?
- 自衛隊員は過去30年で1割減少(対朝鮮や中国など空海での出動が増えていること、戦場のサイバー化などにより、特に陸自が減っている)
- 1990年までODAは日本が1位だったが、現在は5位。同時多発テロ以降は米国が1位
- 日本の大使館の設置国は153か国で、過去30年で4割増
- 国連機関の日本人は過去5年で2割増。国際政治での発言力の強化が期待できる
- サイバー攻撃は過去5年で8.5倍になっているが、検挙数の増加は1割
- 日本が輸出する武器(防衛用)は値段が高く、資金力が弱い途上国は買いづらいので、取引が成立しないことも多い
- 近年はPKOの死者数が増えており、武装できない自衛隊は出動しづらくなっている
- 世界の軍事費は冷戦後から4割増えており、コロナ下でも増加している
- 日本憲法は74年間改正されておらず、世界最高齢の憲法である
- 歴史上で最も長生きした(=改正されなかった)憲法は、ムッソリーニ政権時の旧イタリア憲法
- 国会議員とマスコミは、同じくらい信頼されていない(アンケートで共に4割が「信頼できない」)
ただデータを示すだけじゃなくて、「どうしてその数字になったのか」の説明もある。グラフも1ページをバーンと使って大きく載せてくれてるし、専門用語もあまり多くなかったと思う。
政治に疎い人でも本当に読みやすくて、オススメです。
大和芋の磯部揚げ
近所のスーパーで大和芋がよく見切り品になっているので、磯部揚げを作ってみた。大和芋というとトロロのイメージだけど、揚げても美味しい。外はモチモチ、中はトロリとする。
作り方も非常に簡単で、大和芋をすりおろして、味付けして、適当な大きさに丸めて(今回は磯部揚げなので、海苔で包んでいる)、揚げるだけ。小麦粉などの粉類も一切必要ない。
参考にしたのはこのレシピ。
「燃え尽き症候群」とは言うけど、一体何が燃えているのやら
プレジデントオンラインにこんな記事が出ていた。WHOが2019年に発表した症状で、ギガジンに発表当時の記事がある。
バーンアウトとは、いわゆる「燃え尽き症候群」のこと。
プレジデントオンラインの記事中に「WHOが明記した」とあるけど、恐らくこれのこと。
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(=ICD)」によると、バーンアウトの特徴は以下の通り。(プレジデントオンラインの記事にも書かれてるけど、抜粋箇所が足りない)
燃え尽き症候群は、職場での過剰で慢性的なストレスが原因であり、以下の3つの特徴がある。
- エネルギーの枯渇、倦怠感
- 仕事を辞めたくなったり、仕事に対して否定的になったり皮肉っぽくなる
- やりがいが無い、自分のやっていることは誰でもできるという感情
燃え尽き症候群は上記の症状が仕事上で現れるものであり、仕事以外の場合には当てはまらない。
(注:WHOの記事を筆者が翻訳)
昔なら「仕事嫌いの怠け者」と一蹴されて終わってただろうけど、今や立派な現代病ということになるらしい。個人的には、3つ目の特徴であるやりがいの無さから、1つ目の特徴であるエネルギーの枯渇が起こり、2つ目の仕事に対するネガティブな感情が高まって辞めたくなる、という流れが多いんじゃないかなー、と想像する。
特に、今は非正規が多い。非正規の仕事は、正社員様にやらせるまでもない、単調で価値の安い作業が殆どだ。毎日同じことをやらされて、報酬も変わらないのに、やりがいを感じ続ろと言われてもキビしい。
まあ、生産力が上がって人間のやることがどんどん減ってるから、本当だったら労働者もどんどん減らさないといけないのに、定年過ぎても働けとか言ってるくらいだからね。燃え尽き症候群が増えまくって社会現象化していると言われても、何も驚くことは無い。
ちなみに、WHOによると燃え尽き症候群は病気ではない。あくまで、一時的な症状ということらしい。
だから、私のように「雇われ労働はダルい、さっさと辞めたい、つまらない」と常々考えている人間は「燃え尽き症候群」ではない、ということになる。まあ、厚労省のHPにもある通り、「燃え尽き症候群」って「意欲を持ってひとつのことに没頭していた」人に起こる現象だからね。最初から燃えてない人間には当てはまらないよね。
あと、「燃え尽き症候群」について書こうと思ったのはプレジデントオンラインの記事がきっかけなんだけど、該当記事のメインは「燃え尽き症候群」では無く「バーンアウトへの対処法」の方なので、気になったら読んでみてください。スピリチュアルな手段が効くそうです。
2022年2月の出費状況と、今月の目標
2021年2月の支出
計:77,303円
貯金
積立NISA:33,500円
----------------------------------------
計:33,500円
2022年2月の収入
+ポイント:2,907円
----------------------------------------
計:14,573円
96,230円の赤字。
出費の内訳
ということで、内訳。
- 税金 → 国民年金の追納を2か月分。(現在の支払い分は納付猶予中)
- 食費 → 基本的に朝と昼は自炊、その他は実家と折半
- 医療費 → 便秘外来の受診、乳酸菌サプリ、かかと角質ケア用の靴下
- 生活費 → 歯ブラシ、入浴剤、石けん
- 娯楽費 → 中古の本を1冊、ツタヤのコミック定額
- その他 → 散髪と顔のシェービング、idecoを指図運用人に切り替えるための書類のコピー代、カロミルに課金
家賃が無いと生きるのが楽
改めて書くことでもないが、家賃の出費が無いと、本当に生きるのが楽。
なんたって、年金3か月分を一度に支払っても、一人暮らししてた頃より支出が少ないからね(笑)。水道光熱費や食費は一人暮らし時代から節約を心がけていたが、家賃だけはどうにもならなかった。
一人暮らしを再開するときは関東圏から出た方が良いかもなあ。家賃のために労働するのはもう嫌だあ…
先月やったこと
- こども動物自然公園のカピバラに会いに行く
- 簿記3級に合格
- 便秘外来を受診
- CFD取引用の口座を開設
- ツタヤのコミック定額
先月はこの4つの目標を達成できた。
こども動物自然公園は年間パスポート(入園3回分)を買おうとしたぐらい気に入ったけど、家族が車を仕事で使っているので断念。(コロナの影響で、電車移動が出来ないらしい)バス+電車だと交通費が高いんだよなあ。
簿記3級は取ったは良いけど、今のところ使う予定はない(笑)。
便秘外来は、水酸化マグネシウム(マグミット)を処方されただけだったので、多分もう行かない。通販でも買えるし、どっちにしろ食事改善と腸マッサージの方が便秘解消には効果的だった。
CFD取引口座は、小遣い稼ぎのために開設。入金もした。いつでも取引できる!あとは度胸だけ…
ツタヤのコミック定額は、気になってた漫画をガンガン読みまくり!時間がある無職にはオススメだよ!
今月の目標
- 埼玉県の小川町で山登りする
- 筋トレを習慣化する
- 『資本論』を読む
- 株のデイトレで1日1回以上取引して、損益は±0円を目指す
- CFDのスイングトレードでお小遣いを稼いでヘッドスパに行く
- コミック定額は今月でいったん解約して、kindle Unlimited で読書する
- コレクションを現金化する
- ボルダリングに挑戦する
- ポケモンレジェンズでアルセウスに会う
今月の目標はこれで。優先度順に並んでます。
ちなみに、筋トレは昨日から始めたんだけど筋肉痛で今日はできない。
デイトレは今日初めて取引してみたんだけど、見事に高掴みして3000円の損切り。
幸先悪いけど、今月も無職生活頑張ります!
おカネを使うのが怖い
おカネを使うのが怖い。
正確には、おカネを使うことで貯金が無くなり、また労働者に戻るのが怖い。
労働者は、苦痛だ。私は、自分で時間管理が出来ないのが非常に苦手だ。身体を動かしたくなるタイミング、逆に休ませたくなるタイミング、空腹を感じるタイミング、集中できるタイミング。私は体調や気分の動きが毎日一定ではないので、それを他者が定めたスケジュールに無理やり合わせるのが、とってもとっても辛い。
私にとっての労働者とは、自分以外の人間に、自分の時間を捧げる者。
そして、それは私にとって苦痛そのもの。
おカネを使うということは、その苦痛の縄に、自分で自分の首を通していくこと。
労働者になるということは、その縄で首を絞めること。
耐えられなくなったら、死ぬ。
その首を絞められた状態で、他者に「こいつは不要だ」と判断され縄をきつく締め上げられても、死ぬ。
人間にとって、おカネとは何なのだろうか。
恐らく、殆どの人間、普通の人間にとって、おカネは「おカネという物質」 ― 印刷された数字と同等の価値を持つ紙切れ或いは金属 ― として認識されていると思う。
しかし、私はおカネを「おカネという物質」として認識することが出来ない。じゃあ何なのかというと、「人間の時間を物質化したもの」。もし、私が今握っているおカネが、私に課された労働の報酬として存在するなら、そのおカネは私の時間を物質化したものだ。そして、そのおカネを消費するということは、私の時間を消費するということだ。嫌な言い方をするなら、自分の寿命を削っているのだ。
寿命を削ることは、仕方のないことだ。寿命を削らなければ、生きることはできない。その事実は、労働をしてもしなくても変わらない。寝てるだけでも寿命は減っていく。
労働の報酬として得たおカネという物質は、「自分の寿命をどれだけ労働のために消費したか」を可視化する。何をしても寿命は削れていくという動かせない事実の中で、敢えてそのおカネを得るために労働を行ったことの意味は、人によって全く違う。
労働が充実、達成、やりがいに繋がる普通の人ならば、労働は当たり前のことであり、自分の存在価値を高めることであり、生きる意味となる。よって、労働によって得たおカネを消費することは、さらなる充実と達成とやりがいの獲得、存在価値の向上、生きる意味の証明となる。そこには何の躊躇いが生じる理由も無く、むしろ喜ばしく、誇り高い。
逆に、労働から上記のような(副次的な)報酬を得ることなく、ただ苦痛、憂鬱、倦怠のみを感じる、お世辞にも普通と言えない人たちにとって、労働はその感じ取るもの以外の何物でもない。彼らにとって、労働は自分の存在価値を高めたり存在意義を見出すどころか、当たり前のことですらなく異物でしかない。よって、労働によって得たおカネを消費することは、さらなる苦痛、憂鬱、倦怠の積み重ねとなる。確かに、自分の人生を良いものにする何かを獲得するためにおカネを消費するのだが、おカネを消費するという行為そのものに対しては、常に躊躇いが生じ、その理由は、そこに何の自己を肯定するものもなく、むしろ自己を破滅的な状況へと追い込む確実な未来を予感させるからだ。
だから、私はおカネを使うのが怖い。
今の私は、自分が労働することでしかおカネを獲得する手段がない。それなのに、労働に希望的なものを感じることが出来ない、絶望的で恐ろしい感情しか抱けない。ドロドロとして底も横も何も見えない未来に、自分を追い込むことになる。だから怖い。
資本家が羨ましい。彼らは自分の時間を犠牲にすることなく、おカネを獲得できるからだ。自分の時間を、自分のためだけに使うことが出来るからだ。それは現代(=資本主義)に限らず、いつの時代に於いても、最も貴重な財産だ。