月曜断食を試してみたり、断食の本を読んで勉強した話
『月曜断食』が話題ですな。
これは『月曜断食』の著者にインタビューした記事、の中でも特に読みやすかったもの。月曜断食のルールも最初にまとめられている。これを読んでおけば本を買う必要はない(笑)
体内のデトックスに効果的とのことで、実際に試してみた。
月曜断食を試してみた結果
2週間で打ち切ることになった。月曜断食では、水だけで過ごす「不食日」が1日、量を抑えつつ良質な食事を摂る「良食日」が4日、量を抑えつつ好きに食べていい「美食日」が2日、というサイクルを取る断食法なのだけれど、私には「不食日」が辛すぎた。
何も食べないので「不食日」の夕方くらいから全身が怠くなって動くのが億劫になる。それは「良食日」の朝になっても続いたままで、日課のラジオ体操もままならない。この倦怠感は食べればすぐに回復する訳ではなく、実質週のうち2日間はヤル気のない時間を過ごすことになった。
復食のルールにも気になる点がある。一般的な断食では、断食期間と復食期間を等しくする方法が主なのだけれど、月曜断食では1日の断食に対し、復食は断食翌日の朝食のみ。量を制限しているとはいえ、ちょっと怖い。（私は復食を失敗して頭痛で寝込んだことがある）
著者の方は「最低でも1か月は続けてください」と言っているので、続けていれば結果が出た可能性はある。ただ、もしかしたら1日断食するには体重が足りていなかったのかもしれない。『月曜断食』のキャッチコピーが「1カ月間で5~7kg減 奇跡の0円ダイエット」らしいけど、仮に私の現体重から5kg減ってしまうと、健康診断で痩せぎみ判定に引っかかってしまう。ロクに食べてない貧乏人には、月曜断食は向いてないのかも。
半日断食という手もある
けっきょく月曜断食は諦めて、以前から実践していた半日断食に戻した。腸をゆっくり休ませる時間を作ってデトックスしましょう、という断食方法ですな。
この半日断食にも何種類かあって、文字通り12時間何も食べない方法から、最近だと「8：16断食」といって16時間何も食べない方法が人気らしい。「8：16断食」も試しているけれど、8時間で1日分のカロリーを消費するのはけっこう大変。小食の人は難しいと思う。
ちなみに女性が「8：16断食」をやるとホルモンバランスが崩れるらしく、12～14時間の断食が良いんだそうだ。
断食に関する本を読んで勉強してみた
断食に興味が出たので、本も読んでみた。
ドキュメント断食道場
奈良県の信貴山にある断食道場の体験記。一緒に断食修業をしている人々の体験談（ガン、アトピー、うつ病、などなど）や、道場長の精神＆健康講義の内容も掲載されている。
ここの断食は人によって内容が異なり、断食前の準備食と断食後の復食には以下の食材を使用している（していた）。玄米菜食中心だけど、卵は使っても良いみたい。プチ断食や食事改善の参考になりそう。
現在も二代目が断食道場を継続されている。断食以外に食事改善コースもあるもよう。質問コーナーが「Q&」になっているのはご愛嬌。
http://www.danjiki.or.jp/index.htm
修道院の断食
ドイツの修道院での断食体験記。断食療法は、日本よりもヨーロッパの方が研究が進んでいるが、断食の内容は日本とあまり変わらない。精神論（宗教）と関係が深いのも同じ。
西医学 断食法 理論と実際
すごく年季の入った見た目と中身。西 勝造という健康マニアのおじさんが作った西式健康法の解説書。薬や手術を使う西洋医学には批判的。健康な人間が、働きながらでもできる断食法として、
- 男性は2日間、4日間、6日間、8日間、8日間の計5回
- 女性は3日間、5日間、7日間、7日間、7日間の計5回
- 各断食は40-60日間の間隔を空ける
- 断食中は水だけが理想（寒天を使った断食法も作っていたらしい）
を提案している。また、断食よりも断食後の復食の方が遥かに重要としており、断食日数に応じた復食一覧表がある。
重湯から始めてお粥→スープ→普通食、という流れ。
ちなみに、西式健康法の中身についてはHPで詳しく読める。一日二食、玄米菜食。雨にも負けず風にも負けず。
