セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

デスカフェには、やっぱりキットカットやミロが置いてあるんだろうか

「デスカフェ」というものがあるようです。

 

bigissue-online.jp

 

検索してみたら、2015年には日本でもそれなりに知られていたらしい。知らない人と「死」について語り合うんだそうだ。私も「死」についてはよく考える(考えていた)けれど、それは一人で深く思考するもので、他人にはたまーに「あのときは本当に死にたかった(笑)」という程度。そういう話題ってタブーだし、タブー云々以前に希死念慮の無い人間同士が日常的にする話題ではないし。

デスカフェが現れる前でも、小説とか宗教とか伝統行事とか(日本の場合は)四季の移り変わりとか、そういうもので人間はいずれ来る「死」について自然に、或いは何らかの主義主張の元に考えていたけれど、現在ではどれも生活から乖離しつつある。それらに代わる概念としてデスカフェが登場したということだろうか。まあ、小説がゲームや漫画になっていったと仮定すれば、デスカフェは宗教の代わりというのが一番近いのかな。

私は「死」というのは個人の問題であると捉えているけれど、おおっぴらに語れる場所があるのは面白いし、興味がある。一体、どんな会話になるんだろうか。とりあえず、終活みたいにビジネス化しないことを祈る。「死」については人間が壁に絵を掘り始めた頃には既に存在していた概念であって、いずれ人間が想像するだけでイメージが可視化されるようなハイテク社会になったとしても、「自分がどう生きてどう消えていくかを考えるきっかけ」という本質は変わらない、変えるべきではないと思っている。デスカフェは、概念にしろ物質にしろそのモノの品質(本質)を消耗することで成り立つ資本主義とはどう折り合いをつけていくのか、全く関与せずにいくスタンスなのか。それも含めて興味がある。

 

 

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