セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

バイトだけど、年金と健康保険の支払いを減らしたかったので調べてみた

厚生年金と健康保険(けんぽ)の料金がどう決まるのか知りたくてネットで検索してみたのだけれど、年金機構のホームページに全部載っていた。

 

www.nenkin.go.jp

 

ざっくりまとめると、

・給料の額に応じて「標準報酬月額」というものが設定されており、31段階の等級に分かれている。

・実際に支払う保険料は標準報酬月額×保険料率となる。

・保険料率は平成29年9月以降は18.3%で固定と発表されている。(ちなみに、平成16年から引き上げられ続けていた)

・標準報酬月額は、その年の4~6月の給料を基に1年間の額が決定される(定時決定)。ただし、昇給や病欠などで3か月間以上大幅に(大体2万円~)昇給あるいは減給した場合は、時期に関係なく標準報酬月額が変動する(随時改定)。

・標準報酬月額には交通費、食費、住居費も含まれる。

 

といったところ。これは書かれていることのほんの一部で、大多数のバイトに当てはまりそうな箇所のみを抜き出してみた。実際には、正社員だったり扶養家族がいたり学生だったり怪我や病気だったりするとルールが違ってくる。とりあえず、バイトが月々の健康保険税と年金税の支払額をすぐに減らしたければ、給料は一気に2万円以上減らして最低でも3か月間はそのままにするということになる。すぐにとは言っても、3か月は必要ということになるが。

 

具体的にシミュレーションしてみる。とりあえず、2019年4月時点の労働状況を

・週5

・8時間/日

・時給1000円

・交通費は往復で700円支給

・土日休み

・39歳以下(40歳以上は健康保険料が高くなる)

と仮定すると、月給は19万1400円。厚生年金の標準報酬月額の等級は13で、月々の税額は約17380円。健康保険(けんぽ)の標準報酬月額の等級は16で、月々の税額は約9400円。合わせて約26780円になる。

次に、多くの非正規社員が憧れる週4勤務(水土日休み)で計算し直すと、月給は15万6600円。厚生年金の標準報酬月額の等級は10で、月々の税額は約14640円。健康保険(けんぽ)の標準報酬月額の等級は13で、月々の税額は約7920円。合わせて約22560円になる。月給自体は34800円減るが、税金の支払額も減るので、手取り分のマイナスは30600円ということになる。あと、所得税も少し減るはず。住民税は変わらない…のかな?

 

実際にシミュレーションしてみると、給料を減らしても税金は意外と減らないんだなー、というのが正直な感想。ていうか、税金高すぎ。消費税が10%になったら、支出はもっと減らさないとなー、はあ…

という愚痴はさておき、年金でグーグル検索すると色んな個人や法人がまとめた2次創作サイトがズラーっと出てくるけど、必要なことは大元(=年金機構のHP)に全部書いてあったってオチです。確かに政府関係のHPは読みづらいし見づらいし不親切なんだが、読みやすいけど信憑性が低くなる上にカネ目当ての2次創作サイトを見る前に目を通しておくべきだと思った。本家を読んでも分かりづらい、あるいは情報がないときに初めて2次創作サイト(できれば専門家が趣味や本業の合間に作ってるようなページ)を検索すべきなんだろう、本来は。

あと、学校の授業でも年金機構のHPを使えばいいのに。せっかく最新情報をキチンとまとめているのだから、これ以上ない教材になるはず。教科書の年金のページは全部カットすれば地球環境にも優しいし、流行のAIの促進にもなる(授業の電子化がどの程度進んでいるのか知らないけど)。読みづらいし見づらいという欠点は国語の勉強ということにすれば良い、というか政府の文章を読めない大人が増えても困る。

 

※今回のシミュレーションは四則計算もマトモにできない税金知識0のド素人によるものです。鵜呑みにせず、ご自身で計算されることをお勧めします。強くお勧めします。

※年金を税金扱いしているのは仕様です。

 

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