セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

ASMR動画にはまっている

今までの作業用BGMとして、自然音、クラシック、ゲーム音楽、ラジオ、実況垂れ流しなど色々と試してきた。一番しっくりきたのは自然音だった。次点でクラシック。ゲームのような激しい音楽や人の声は、ブログ執筆などの集中したいときや疲れているときには向かない。どうしても耳に意識がいってしまうし、脳が音を「意味のあるもの」として拾おうと働いてしまうからだ。

最近、自然音以上にナイスな音源として「ASMR」というものがあることを知った。日本語訳すると「自立感覚絶頂反応」。なんかエロい。発祥の地(アメリカ)では「脳や頭のオーガズム」現象といわれているらしい。うーん、エロい。

youtubeには色んなASMR動画がアップされている。スライム、シャンプー、耳掃除、囁き声と色んな種類があるが(ASMRの意味を知ってしまうと、全部エロチックな単語にしかみえない)、私は咀嚼音が一番気に入った。お菓子とか揚げ物とか果物とか色んなものを食べる、その音を聞く、ただそれだけの動画。でもこれが癖になる。

子供の頃、というかまだ家族と同居していた頃から、私は他人が食べ物を咀嚼する音が好きだった。齧った瞬間ではなく、口に入れてモグモグとやっているときの音。一番好きなのは、お母さんがビスケット系のお菓子を食べるときの音。小さい頃は、自分が齧ってもスコップでアスファルトを撫でるような音しか聞こえないのに、どうしてお母さんが食べるとあんなに気持ちの良い音がするんだろう、きっと食べ方が綺麗なのに違いない、ウチのお母さん綺麗だし、というようなことを考えていた。

もしもAMSRがもっともっと普及して一般的になったら、家族大切な人の咀嚼音や耳掃除の音を録音することが流行ったりしそうだ。人が亡くなったとき、今は故人を偲ぶツールとして「遺影」がある。ただ、遺影はその人の長い人生のたった一部分を切り取っているに過ぎない。人によっては、写真よりも記憶の方がよほど鮮明な回想ツールになることもあるだろう。また、目が不自由な人にも遺影は意味がない。だから、遺影に代わるツールとして、その人の囁き声や咀嚼音を「遺音」として遺せるといいのになあ、と思った。思ったけど共感を得ることは難しそうだ。何たって「自立感覚絶頂反応」「脳や頭のオーガズム」だしなぁ… まあ、普通に声の録音や動画で我慢かな。

 

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