セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

自分のためだけに喋る人間とは、会話にならない

職場にちょっと扱いに困っている人がいる。少し年下の男性バイトなのだけれど、とにかく会話に疲れるんである。あまり日本語を読んだり聞いたりしないらしく、ニュースを始めとした時事ネタがあまり通じない。(芸能とスポーツネタは通じるけど、お笑い芸人の闇営業の話題は知らなかった。何故??)時事ネタに限らず、普通の会話でも意図やジョークが伝わらないし、返答もズレていることが多い。私も他人との会話は不得意だけれど、同僚パートの一人である、おしゃべり上手なお母さんも全く同じ不満を抱いていた。だから、今回ばかりは私のスキル不足が原因ではない(はず)。

まあ、ここまでなら話がつまらない男で済むのだけれど、厄介なことに会話スキルがないくせに他人の会話に積極的に入ってくるんである。会話が一段落してから「え、○○なんですか?」という台詞で参加してくるパターンが多く、○○の内容は、例えば「流行の映画を観に行ったら感動して泣いた」という内容だったとすると、「え、流行の映画を見たんですか?」「え、泣いちゃったんですか?」というかんじ。会話の入り方としては特に違和感のない台詞なのだけれど、困ったことに殆どはただ聞いてくるだけで、本人からはそれ以上の進展がない。私も最初の頃こそ気を利かせて次の会話に繋げる努力をしていたが、それが一日に十数回、出勤が同じ曜日のたびに繰り返されるので、最近では「うん、そうだよ」としか返していない。悪いなあとは思うんだけれど、チョット勘弁してほしいかなあ(笑)。

他人の会話に参加するという行為には、何かしらの目的がある。一番多いのは会話を盛り上げて自分も楽しむことだろう。知りたいことがある、気になるアノ子がいる、というのも考えられる。しかし件の男性はどれでもなく、自分も会話をしている人たちの仲間であるという所属感を得ることが、目的のように思う。ネット用語でいうなら「キョロ充」が近いだろうか。本人に聞いたわけではないので、あくまで私の予想だけどね。とりあえず会話が発生したら(無理やりにでも)参加すれば満足で、中身のない一言に付き合わされる人間のことを全く考えていないのだとすれば、上記の不可解な行動にも納得がいく。ちなみに、件の男性を物理的に疎外させるような行為は一切やっていないし、他人がやっているのを見たこともない。寂しがり屋なんだろうね、きっと。

私も昔は今よりも輪をかけて会話がド下手で、それこそ興味のない会話に割って入ったり、自分のことだけを一方的にしゃべり続けたり、話のツマラナイ寂しい人間だった。だから、件の男性の立場は理解できる。ただ、女の子たちの会話が始まった途端に、彼女らの方に顔を向けてニコニコしながら無言でウンウンと頷くのはどうかと思うよ… さすがに擁護できないよ…

 

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