通販が支持されているのは、人々に余裕がない証でもある「
先日、秋葉原でゲームを買ってきた。
(貧乏人はお金がないので、古くて評判の高いゲームを狙い撃ち）
歩き回って疲れたけど、実物を手に取って買うかどうか迷ったり、知らないゲームに出会ったり、懐かしいゲームを発見してこんなのあったなーと懐かしんだり。楽しい一日になった。
私は現地買いも好きだが通販も使う。通販の利点は出かける必要がない、確実に欲しいものを見つけられる、などと言われているけれど、一番の利点は「カネと時間がかからないこと」だと思う。カネというのは、モノそのものの値段だけではない。出かけるということは、交通費がかかるということだ。そして、お腹が空いたら外食をしなくてはいけない。コンビニでもいいけど、どっちにしても自炊よりは出費が増える。さらに、通販とは違ってモノを大量に目にすることになるから、もしかしたら、その中に欲しくなって衝動買いしてしまうものがあるかもしれない。とまあ、こんなかんじで出費が増えるのは目に見えている。お金にも時間にも余裕のある、豊かな時代だったらそれでも良かったのかもしれない。でも、今は皆、余裕がない。休日はゆっくりしないと体力がもたないし、お金も生活費でカツカツ。そんな人が増えている。そういう人たちにとって、通販はニーズに合っていた。だから、ここまで日常生活に浸透している。
通販は、もっともっと普及していくだろう。数十年後にアマゾンや駿河屋や楽天が残っているかは分からないけれど、通販というニーズは無くならないと思う。そして、通販は実店舗を食い潰し、正社員からあぶれた人間を非正規のかたちで安価に手に入れ、金も時間もない人々に支持されながら、どんどん拡大していくだろう。
私は通販にはお世話になっているし、無くなったら困るとも思っている。でも、実店舗とほぼ変わらない、むしろ、より安い価格でモノが買えるネットショップの影に、どうしてもカネも時間もない余裕のないリアルを感じてしまう。ちなみに、↑の写真にある3本のソフトは、3本まとめて通販で買った方が安い。秋葉原に行くと交通費がかかるうえ、私の場合はどうしてもこれが食べたくなってしまうからだ。
MOCO CAFE のチーズホットドッグ。ジューシーなソーセージと、パリパリのチーズがたまらない。ドリンク込みで750円なり～。
これを頼んでしまった時点で、通販の値段を軽く超えてしまう。秋葉原からゲーム屋さんが消えてしまったら、チーズホットドッグを食べる機会もない。
