セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

元非正規が、フリーター向け就職セミナーを受けた感想

今週いっぱいは、転職エージェントによるフリーター向けの就職セミナーを受けていた。一段落したので、少し感想を。

このコロナ不況で、就職なり転職を考えている非正規の方々の参考になれば。

 

参加費用は無料

もちろん、受講にあたって無職がカネを出す必要はない。これは、どこのセミナーも変わらないんじゃないかな。

 

 

他の受講者も同じ境遇なので、安心

私の場合、セミナーの参加者は10人ほど。全員フリーターで(過去に正社員という人はいた)、年齢もほぼ同じ。だから、「若い人ばっかり…」「みんな立派な経歴がある。それに比べて自分は…」と劣等感を抱くことなく、安心して受講できた

安心できるということは、本音を話しやすい、ということでもある。私も「セミナーを受けてはいるが、稼げるなら非正規のままでもかまわない」とぶっちゃけているし、意外と同じような考えの人は見つかるものだ。

もちろん、「結婚を考えて」「年齢的に」「コロナで」という人もいた。事情は人それぞれというやつだ。精神面・体調面に事情を抱えている人でも、違和感なく溶け込める雰囲気だったと思う。

 

コミュ障の大敵「自己分析・自己紹介・自己PR」対策ができる

就職活動をすると決めたからには、避けられないのが自己分析、自己紹介、自己PRの3強。仕事嫌いのコミュ障からすると「事故分析」にも見えかねない危険ワード(笑)だが、イヤだイヤだと言っても始まらないので真面目に取り組む必要がある。

補足しておくと、「自己紹介」「自己PR」は面接時に自分を売り込むことで、そのネタになるのが「自己分析」だ。知らない…という人はいないと思うけど、もしいたらリクナビのHPでも読んで勉強してください。

私が受けたセミナーでは、とにかく自己PRを徹底的に練習した。今では、自己PRだけならかなりスムーズに話すことが出来る。また、自己PR以外でよく聞かれる質問も教えて頂けたので、現在はそれらの質問(全部で15個くらい。一番頑張ったことは何ですか、とか)用のネタ探しをしているところ。

その質問の内容とか、面接で喋りやすくなるヒントとか、何を意識して面接で喋れば良いか、などのコツもたくさん教えてもらった。面接のロールプレイングをしながらなので、身に付くのも早い。ただ、かなり疲れるので睡眠はちゃんと取った方が良い。

 

 

リモートの雰囲気が掴める

これも大きな収穫。今までリモートで何かやったことが無い人は、対面と画面越しでは対話の仕方も変わると思った方が良い。

まず、トラブルが多い(笑)。ネット回線が遅くなったり、急な来客があったり、停電したり、実はお使いのPCが古すぎたり… などなど、リモートならではの問題が割と起こる。ネットは大丈夫だけどマイクが音を拾えない、というトラブルも多かった。ちなみに私の場合、PCのマイク端子がイカれていたらしく(マイクなんて使ったことが無いから気づいていなかった)、初日の午前中は喋っても相手に全く伝わらなかった。初日だから気まずかった…

それから、こちらの反応が相手に伝わりにくい。気心が知れた友人同士なら良いが、面接だと対策が必要で、普段よりも意識して身体の動きを大きくすることが大切。オーバーリアクション気味に表情や手を動かしても、画面だと思ったより大人しい動きに見える。だから、普段から「大人しい」「のんびりマイペース」「表情が変わらない」といった類の評価を受けている人は、特に気を付けねばならない。それらは立派な長所なんだけど、画面越しに初対面の人とコミュニケーションをするときに限っては、その考えを捨ててみて欲しい。何故かというと、自分の言葉をきちんと受け取っているか分からない人間や、逆に自分と喋る気があるのか怪しい人間と、気持ちよく付き合うことは難しいからだ。どんな性格であれ。

ちなみに、コミュ障の自覚がある人は、対面越しに話すときにもこれらを意識してみると良い結果が得られる…かもしれない。(要検証)

いや、ホントに一度、画面越しに自分自身を見ながら、喋ってみて欲しい。すんごい、陰気くさくみえるから、想像以上に…

 

 

ヤル気が出る、気分が変わる

一つ断っておくと、私自身は、セミリタイア資金が稼げるなら、正社員よりも非正規で責任感なく労働を続けていくのがベストだという考えは変わっていない。セミナー受講前は、セミナー資料を見るのも嫌になるほど正社員には抵抗があったくらいだ。(そのときの記事も書いたんだけど、内容が子供っぽすぎるのとモチベに影響しそうだったので消しましたw)それでも「正社員就職をしてみるのもアリかな?」くらいには考えが変わってきている。

特に、就職活動に今一歩踏み出せないけど、やらなきゃ、でも踏み出せない… と葛藤がタップダンスしている人は、受けてみると踏ん切りがつくんじゃないかな。正社員と非正規で迷っている人も、面接テクニックはアルバイトの応募でも活かせるし、とりあえずで受けてみても良いと思う。フリーター向けセミナーなら、非正規を続けることにも寛容な講師が担当してくれるかもしれない(私のとこはそうだった)。

ただ、私はセミナーを受けると決めた時点で、一つだけ決意したことがある。セミナーの受講中は「正社員になりたい!」と思いながら受けるようにしていたことだ。もちろん、セミナー仲間との雑談や講師に相談するときは別だが、とりあえず講義を聴いたり面接の練習をしているときは、「自分は!正社員に!なる!」と思い込むようにしていた。理由は「面倒くさい」「正社員なんてなりたくないのに」といったネガティブな気持ちになるのを防ぐため。サボりや遅刻の原因になるし、講師やセミナー仲間にも失礼だし、講義や実技に身が入らないと時間の無駄にもなる。何一つ良いことはない。ネガティブって他人にも伝染するしね。

 

 

受けてみて良かった

フリーター向け就職セミナーを受けて良かった、というのがNatuXaの感想。もちろん、開催元や担当講師、同時に受講する人たちとの相性もあるので、あくまで個人の感想というやつだが。

同様のセミナーを受講しようか迷っている人が先へと進むきっかけになれば良いな、と思いながら書いた。ニュースを見ていると、工場の閉鎖や店舗数の縮小、人員削減に失業率上昇と、経済的に暗い報告ばかり。でも、こんなときだからこそ、カネの稼ぎ方とか、労働についてとか、仕事はいつまで続けようとか、人生設計図を見直せる。就職セミナーも、その助けになる。

その結果、正社員に転生するのか、非正規のままでいくのかは、分からないけどね。

 

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