「燃え尽き症候群」とは言うけど、一体何が燃えているのやら
プレジデントオンラインにこんな記事が出ていた。WHOが2019年に発表した症状で、ギガジンに発表当時の記事がある。
バーンアウトとは、いわゆる「燃え尽き症候群」のこと。
プレジデントオンラインの記事中に「WHOが明記した」とあるけど、恐らくこれのこと。
「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(=ICD)」によると、バーンアウトの特徴は以下の通り。(プレジデントオンラインの記事にも書かれてるけど、抜粋箇所が足りない)
燃え尽き症候群は、職場での過剰で慢性的なストレスが原因であり、以下の3つの特徴がある。
- エネルギーの枯渇、倦怠感
- 仕事を辞めたくなったり、仕事に対して否定的になったり皮肉っぽくなる
- やりがいが無い、自分のやっていることは誰でもできるという感情
燃え尽き症候群は上記の症状が仕事上で現れるものであり、仕事以外の場合には当てはまらない。
(注:WHOの記事を筆者が翻訳)
昔なら「仕事嫌いの怠け者」と一蹴されて終わってただろうけど、今や立派な現代病ということになるらしい。個人的には、3つ目の特徴であるやりがいの無さから、1つ目の特徴であるエネルギーの枯渇が起こり、2つ目の仕事に対するネガティブな感情が高まって辞めたくなる、という流れが多いんじゃないかなー、と想像する。
特に、今は非正規が多い。非正規の仕事は、正社員様にやらせるまでもない、単調で価値の安い作業が殆どだ。毎日同じことをやらされて、報酬も変わらないのに、やりがいを感じ続ろと言われてもキビしい。
まあ、生産力が上がって人間のやることがどんどん減ってるから、本当だったら労働者もどんどん減らさないといけないのに、定年過ぎても働けとか言ってるくらいだからね。燃え尽き症候群が増えまくって社会現象化していると言われても、何も驚くことは無い。
ちなみに、WHOによると燃え尽き症候群は病気ではない。あくまで、一時的な症状ということらしい。
だから、私のように「雇われ労働はダルい、さっさと辞めたい、つまらない」と常々考えている人間は「燃え尽き症候群」ではない、ということになる。まあ、厚労省のHPにもある通り、「燃え尽き症候群」って「意欲を持ってひとつのことに没頭していた」人に起こる現象だからね。最初から燃えてない人間には当てはまらないよね。
あと、「燃え尽き症候群」について書こうと思ったのはプレジデントオンラインの記事がきっかけなんだけど、該当記事のメインは「燃え尽き症候群」では無く「バーンアウトへの対処法」の方なので、気になったら読んでみてください。スピリチュアルな手段が効くそうです。