今の若い子って、「サービス」と聞いて何を想像するんだろう？
今週のかりそめ天国の読者投稿コーナーで、「紹介で来てやったんだから、サービスしろ」と言ってくる客に対して「紹介者のメンツとかは考えないんだろうか、と不思議に思うんでです」というお便りが紹介されていた。私は紹介されて店に行くことは全くなく、唯一親の紹介で美容院に行っていたくらい（子供の頃）。けれど、それを差し引いても厚かましい客がいるもんだなあ、と驚いた。私が知らないだけで、アルアルだったりするのかしら。
日本の客から店員に対するマナーの悪質化が叫ばれて久しいけれど、こういう「でかいツラの紹介客」というのもその一つなのか、あるいは昔からいるんだろうか。どっちにしろ、私にはそんなマネはできない。もしもサービスを要求するなら、最低でもそこの常連さんになってからでしょう。美容院だったら、そこ以外では髪を切らない。飲食店だったら、週に1回は顔を出す、みたいにさ。
そもそも、サービスって客が店員に強制させるものなの？ 「サービス」という言葉の意味自体が、変化してきているんだろうか。考えてみれば、「サービス業」ってサービスする側の意思や権利を無視したネガティブな意味で使われることが多い。クレーマー、低賃金、非正規、24時間営業、（サービス）残業、etc...
「サービス」という言葉から、サービスをする側の意思が消え、サービスされる側の権利ばかりが抽出される。今はそんな時代なんでしょうね。「お・も・て・な・し」も、そのうち「サービス」と同じ意味になってしまうんだろうか。
