『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んで、やりたいことを探してみた
無職になってから、この先の人生をどうするか考えていた。
が、うまい答えが見つからず、「仕事が始まって収入が入るようになってから決めるかー」と思っていたところに、この本を知った。
kindle unlimited で無料だったので読んでみて、「やりたいこと」の目途が付いたで、記事にまとめてみる。
この本について
著者:八木 仁平。「自己理解」が大好きとのこと。ブログやセミナーもやってる。
執筆年:2020年
この本の目的
タイトル通り、「やりたいこと」を見つけることが目的。
ただ、著者は「やりたいこと」と「本当にやりたいこと」は別物と考えている。
その違いは何か、どうすれば「本当にやりたいこと」を見つけられるか。
ということが気になる方は、読んでみて欲しい。
好きなこと、得意なこと、大事なこと
著者は「本当にやりたいこと」に必要な要素として、この3点を挙げている。
これらの見つけ方が本書のキモとなるので詳細は省くとして、私が実際に見つけ出した答えをまとめておく。
○好きなこと(もの)
- セミリタイア関連
- 個人、個性、オリジナリティ
- 歴史があったり、何度でも飽きずに消費できるような、質が高い作品やモノ
○得意なこと
- 節約志向、節約のためなら1時間くらい平気で歩く
- 好きな対象については、一日中没頭できる
- 相手の気持ちを理解しようとする(できているかは置いといて)
- 黙々と作業できる
- 個性が強い(⇔集団に馴染めない)
- 知識欲があり、勉強が苦ではない
- 書くことで自己表現が出来る
- 無職アレルギーがない(⇔労働アレルギーがある)
- たくさん食べる、ある程度なら飲める
- 価値あるモノへの関心が高い(⇔流行に乗り遅れやすい)
- 人やモノが少なくても平気(⇔人やモノで溢れる環境が苦手)
- 健康への関心が高い
- 妄想癖がある
○大事なこと
- 自立:周囲ではなく、自分を軸とした生き方を理想とする
- 言葉:言葉を武器にして、影響力をもつ人間になりたいと考えている
- 没頭:気になったモノはひたすら追求し、経験値を溜める
- 脱資本主義:モノやカネを指標とする資本主義社会に馴染めないことを自覚し、自身の価値観で生きる方法を模索する
「やりたいこと」の仮説と、仕事の目的
上記3点の結果を基に、自分がやりたいことをリストアップする。
「仮説」とある通り、思いつき程度の内容でもよい。例えば私の場合は、
- セミリタイア日記
- 貧乏人の日本一周記録
- 老舗の味開拓ツアー
- カウンターカルチャー的冊子の刊行
- セミリタイア視点で作る参考書
- カネのかからない暇つぶしアドバイザー
- 一作品のレビューを書き終わるまで眠れまテン
- せどり
- 小説家
など。意味が分からないものやショーモナイものもあるけど、あくまで仮説ですから。
で、もちろん全てをやる時間は無いから絞り込む必要がある。そのときに必要なのが「仕事の目的」。例えば、私が考えた「仕事の目的」は次の通り。
- 資本主義社会の生きづらさを解消し、健康的な生活を送るため、そのきっかけとなる考えやモノをご提供する
この「仕事の目的」を達成できそうな「やりたいこと」を、さっきの仮説から選んで実践してみよう!というワケ。
読んだ感想や、世間の評価
やりたいことが見つかった!とまでは言わないけど、来年の目標が何となく見えてきたので、個人的には大満足。
不満だったのは、利益ありきの内容だったこと。無益な趣味レベルでも「やりたいこと」は当てはまると思うんだけれど、本書の「やりたいこと」は利益が出る仕事レベルのおはなし。まあ、著者が「月収50万円もあれば十分」とか書いてる時点で察しは付いたが、セミリタイア視点は足りていません(笑)。
それから、本書を活用できる人も限られている。私のように、ロクに自己理解や自己分析をした経験がなく、しかし、過去にハマったものや少しでもいいので自分からアウトプットした経験がある人は、使いやすいと思う。というのも、本書のアプローチ方法が過去をひたすらほじくり返すというものなので、「これまで学校や会社から言われたことだけやってきて、趣味と言えば流行の大衆娯楽の消費ばかりだったけど、そんな人生を変えたい!」という消費一辺倒の人には効果が薄いだろうし、過去にトラウマがある人にも向いていない。
また、アマゾンのレビューには「内容が薄い、浅い」というものもあった。自己理解や自己分析の経験が豊富な人間には、物足りないのかもしれない。「アプローチが過去にばかり向いていて、未来に向いていない」という意見もあった。ということは、未来志向の自己理解というのもあるのだろうか。それは面白そうだ。
最後に
もし、これからコロナとか不景気が原因でうっかり無職になってしまった人は、息抜きがてらに読んでみると、転職や人生設計の手助けになるかも。
また、セミリタイア的視点が足りないとは書いたけれど、著者のこの意見には激しく同意する。