セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

人口の一極集中も悪くないと思う、蚊帳の外なら

統計局のHPで、こんな統計結果が閲覧できる。

www.stat.go.jp

 

国内の人間がどこの県に移ったり出て行ったりしているか。

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転入者数のトップ3は関東圏の東京都、埼玉県、神奈川県。まあ、これは想像通り。いや、埼玉の多さは想像以上かな。コロナ下の去年では全国トップだし。(ちなみに東京はワースト1位)漫画でネタにされたりしてるけど、東京に用があるなら埼玉ほど住みやすい場所はない。ちなみに、大阪の転入数は847人で、福岡県は747人。

こうしてグラフにして見ると、東京の吸引力は凄まじい。多くの他県からすれば、バキュームカーに消しカスクリーナーで対抗しているようなものだ。昨年度はコロナで東京離れか!?と騒がれたりもしたけど、結局それ以上の数の人間が東京へと流入している。

昔よりも移動が自由になった!と言われてはいるけど、この統計を見る限りそうは思えない。自由になったと言うより、一カ所に集まるよう仕向けられているんじゃないか、ってぐらいの偏りっぷりだ。本当に自由だと言うなら、東京と同じように人が集まる地域がもう数か所あってもおかしくないはずだ。

 

セミリタイアする地域の選び方としては、人間が多く集まる地域も悪くないと思う。うるさくて汚いけど、人間が集まればカネも集まるから、それだけ住環境が整備される。イベントも多いし、情報やモノや人間同士の繋がりも入手しやすい。まあ、そういう感性の人間がわざわざセミリタイアなんて隠遁じみたことするかっていうと疑問だけど。

もう一つの選び方はその逆で、人間の数が変わらないか減っている地域。メリットデメリットは、人間が多く集まる地域とは逆になる。そういう視点で今回のグラフを見ると、面白いことが分かった。

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元々人が少なかったんだろうな、って地域はあまり変動が無く、むしろ元々それなりに人はいたんだろうけど今は出て行っちゃう、という地域が意外とある。愛知、京都、広島あたりは過疎地域ってイメージが薄いにも関わらず、ここ2年ではコンスタントに人が減っている。

人間が少ない場所でヒッソリと暮らしたいなら、元々それなりに人はいたんだけど今は東京に取られちゃってる地域を選ぶのは、田舎みたいに周囲と関わらなくて済むとか、ある程度生活インフラが期待できるという点ではアリかもしれない。永住レベルになると、将来どうなるか分からないけど。

 

まあ、このままいけば首都圏とその他地域の人口格差は広がっていくだけだ。

人口統計を見ると80代から明らかに人口が減っているので、あと10年で現在の70代の多くがいなくなり、20年で60代の多くがいなくなるだろう。一方で、首都圏への一極集中は20年後も続いていてもおかしくない。

人口の半分(かそれ以上)が首都圏に集まってカネを稼ぎ、残りの半分(かそれ以下)が日本全土のうち約96%に散らばって思い思いに暮らす国、日本。

実は、そういう未来も悪くないと私は考えているんだけれど、世間一般的にはどうなのかしら?

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