セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

高尾山は東京です

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金曜日から有給消化の5連休!だったので、連休初日は高尾山へ行ってきた。

都民でいる間に一度行ってみたかったし、紅葉の季節だし、平日だからゆっくりできるかなと考えての企画。

※ちなみに、写真が上手く撮れてないのはマニュアルモードでピント合わせを忘れていたためです。だって、いちいち携帯電話を取り出して、いちいちピントやらホワイトバランスやら調節してたら、周りに迷惑なんだもの… 無職になって旅行の機会が増えたら、まずは片手サイズのデジカメを買ったほうが良いかもしれない。

 

 

新宿から京王線に乗り、途中のどっかで特急の高尾山口行きに乗り移って、朝の10時過ぎに山の麓のケーブルカー入口に到着。

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……いや、まあね。

いくら平日だからって空いてるわけないよね、ギネスも認める世界一の登山者数を誇るお山だもの。

まったく、これじゃ東京と変わらないじゃないか。ここも東京なんだけどさ…

 

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というわけで、1号路を使って山頂へ向かった。

高尾山には1~6号路&○○山コースという計8つの登山コースがあって、最もポピュラーなのは通称「表参道コース」なる1号路で、トイレやベンチや売店や薬王院やお猿園を経由して山頂まで登る方法(だと思う)。

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1号路はとっても綺麗に整備されていて、ただ傾斜が急なだけの街道と変わらない。

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そう、傾斜は急…

高尾山は緩やかで初心者向け♪ とよく聞くけど、だからってちょっと森林浴してリフレッシュ♪ 気分で来ると痛い目を見る。

登山ならではのテクニックや道具は、全然要らないけどね。私も普段使いの無印のリュックにポケモンスウェットとジーパンとスニーカーだったけど、全く問題なかった。体力さえ残っていればOK。

 

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金毘羅台という展望台からの景色。紅葉半ばといったところか。

山から見下ろすビル群も、たまにはいいね!

 

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高尾山駅周辺。ケーブルカーの乗り口(降り口)でもある。

 

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山っぽい景色を楽しみつつ、

 

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三福だんごという、オメデタイ名前のお団子を食べた。目の前で炭に炙られているお団子にクルミ味噌をたっぷり付けた一品。

…これが、予想以上に美味しかった。スーパーでプラパックに入ってるおやつみたいなモノを想像してたんだけど、全然違う。

濃厚に甘い味噌と、温かくみっちりと食べ応えのある団子は、重すぎず軽すぎずの絶妙なバランス。麓から脚を使ってきた登山者のエネルギー補給用を想定してるのだろうか。

これ以外だと、天狗の顔をした饅頭が名物らしく長蛇の列だった。あとは、何故かチーズタルトも名物になってた。

 

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薬王院を通って、山頂へ向かう。

 

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懺悔懺悔!

ここの教えでは、ジコチューと同じくらい、怒りや諦めも迷いの証なのだそう。自分の感覚器官を改めて見直すってのは、確かに大事だ。頭ばっかり使ってるからね。

それにしても、こんなに気合入れて懺悔しに行ったら、教会の神父さんも吃驚しそう。全然迷える羊っぽくないじゃん!ってね。

 

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これが石ぐるま。「六根清浄」と唱えながら、真ん中の石輪を回転させて、自分の心を見つめ直す。

これを眺めてたら正午の鐘がごおおぉぉん… と鳴った。

そういえば、もうすぐ大晦日だなぁ。

 

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※ちなみに、実際に回せるのはこっちの小さい方。登山道中に数か所(六箇所?)ある。

 

 

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高尾山は霊山だけど、その象徴が天狗様。これは平成になってから造られたものらしいけど、迫力満点!!! 

実はムササビだかモモンガの見間違いでした、なんて言わずに、こういう偉大な存在に見守られてるというか見張られているという感覚も、失いたくないものです。

いや、可愛いけどね、ムササビ。あれ、モモンガだっけ?

 

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このぶどう酢ソフトを食べた。ここでしか食べられない。まさかのお寺限定グルメ。

そして、これがサッパリしてて美味しいんだわ。身体を使ってるから、酸っぱいものが効くのかも。ついでに、コーンもパリパリだけどワッフルコーンではないという、珍しいのを使ってるんだわ。

 

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こっちにもお団子売ってた。十穀入りだから個人的にはこっちの方が好みだったけど、今回は見送った。まだまだ歩くのに、ソフトクリームと団子2本はがっつきすぎ。

また来た時に食べてみよう。白いのと違って並ばなくて済むし。(最初に食べた白い団子は、10分ほど並んだ)

 

 

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それから階段をたくさん登って山頂に着いたのだけど、見てくれよ、この人ごみを!

これじゃ東京!…なんだけどさ、ここも。

 

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よく晴れてたんだけど、遠くは霞んじゃってた。ただ、正面に一つだけ山が綺麗に見えてたんだけど、写真で分かるかなー…?

 

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秋っぽいの。

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紅くなくても秋っぽさを感じさせるススキさんは優秀、というか哀愁。

 

帰りは4号路経由で下った。

1号路と違って、すぐ横は崖で木の根っこがボコボコ生えている本物の(?)山道だけど、人が多いので初心者一人歩きでも遭難の心配は無いと思う。(本来、一人登山は危険だからやっちゃダメ)道が狭くて危ないので、写真は無し。

で、途中に吊り橋があるんだけど、これが本格的なやつで、すごく怖かった。

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高所恐怖症にはキツイ。

ちなみに、私は高い場所を歩く時は、背筋がピーンと伸びて不穏な妄想ばっかりする。そして余計に怖くなる(笑)。

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前を歩いてる人が立ち止まって写真を撮り始めたりなんかしちゃったりすると、もう最悪です。後生だからサッサと止めて進んでくださいと縋りたくなります。せっかく六根清浄したのに悪意が芽生えちゃったね、ポコッと。

 

それを過ぎると、お団子を食べたケーブルカー乗り場やリフト乗り場に戻ってくる。

その先は、リフトに乗って下山した。

高尾山の空気に包まれながら、八王子付近の眺望、段々と近づいてくる下界、お山の木々とその紅葉、他の登山客の賑々しさ、を一度に楽しめる贅沢な時間を、片道500円ほどで12分間も楽しめる。日陰が多かったので寒い日はキツそうだけど、暑い時期は最高だろうなー。

スマホを落としたら嫌だったので、写真や動画撮影できなかったのが本当に残念。やっぱり、片手で持てるカメラが欲しい。

 

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帰りの新宿行き特急を待つ間に、蕎麦団子を食べた。蕎麦がきにみたらしを付けたようなものだろうか。蕎麦の食感なのに風味がみたらしに負けちゃってたけど、甘党はこっちの方が好みなのかな? 醤油味もあれば良いのに。

 

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自然は大切だ。自分が機械ではなく、生き物である事実を思い出せる。

もちろん、この一日で労働ストレスが消えるわけじゃないけど(労働の影響力が強すぎる)、「六根清浄」とあったように、自分が何者なのかという当たり前のことに思いを馳せる時間を、自然は与えてくれる。この時間を奪われたら、人間はもっともっと簡単に資本主義社会に受け入れてもらえるか、逆に壊されていくんだろう。

 

あ、ちなみにこの夕焼けは本場(?)の東京で撮影したもの。綺麗でしょう? 

まあ、人間と自然が完全に断絶される心配は、まだまだ要らなさそうだね!