セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

高齢になっても働ける社会

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 労働災害で亡くなる高齢者の割合が増えているという記事。労働災害の件数自体は毎年減っているので、高齢者の人数自体が増えているか、労災対策が高齢者には効果が出てないことになる。

 こないだの三幸製菓の工場火災をみると、その両方だと思うけどね。あの事件で亡くなった高齢者も深夜のバイトで、避難訓練にも参加してなかった(させてもらえなかった?)ということなので。

 貧困で働かざるを得ない高齢者が増えて、そういう高齢者は非正規だからコストもかけてもらえず(=労災対策が効かず)、といったところか。

 労災には、過労死などの間接死はカウントされない場合があるようなので、そもそも労災死が本当に数字通りに減っているかも疑問ではあるけど。

 記事には「危険できつい」仕事は高齢者が担わされる、と書かれているけど、オフィスワークも大概だしなあ… それに、今のオフィスワークはパソコン必須だから、勉強が嫌いな高齢者だと「きつい」よ、危険ではないけど。

 

 どっちにしても、非正規は一時的にカネを回すためだけに雇われているのは変わらないんだから、偉い人が一方的に安全対策しろっても難しいでしょ。

 雇い主からすれば、少ししか使わない安い道具にカネかけて丁寧にメンテナンスしながら使うより、壊れたらサッサと買い換えた方がコスパ良いんだから。

 安い道具を大切に使うホワイト雇い主には利益を分配する、あるいは、すぐ壊すブラック雇い主にはコスパを良くすることで得られた利益以上の損失を課す、とか収益に分かりやすく反映されることしないと。

 雇い主が人を雇う理由は自分が使える資本を得るためで、他人の生活や命をどうこうする為じゃないんだから。

 

 それ以前に、高齢者が働かないと食べていけない現状を改善させる方が先だけどね。

 若い頃から非正規で道具扱いされながら労働してるのに、高齢になっても同じことするなんて絶対に嫌だ。それなら、苦痛の記憶が少ない若いうちに人生を終わらせる方がマシだよ~。

 だから、「年を取っても雇われて働いて社会の役に立てて嬉しい!辛くてもいいんです!」という人を私は尊敬しているんだけど、こういう哀しい出来事が続くようだと素直に尊敬するのは難しくなるだろうね。「やっぱり、非正規の雇われ労働はしない方が正解だよな~」ってかんじでね。