セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

大阪のビル放火事件は他人事じゃ無いという話

nishiumeda-kokoro.com

事故現場となったクリニックのHPがまだ残ってたので…

精神的な障害により社会でフツーに生きるのが難しい人々が、社会に出る(戻る)ための支援をする場所、ということだね。

HPではカウンセリングだけでなく漢方、分子栄養学、呼吸法、瞑想法など、様々なアプローチを提供しているので、根本治療を得意としていたのだろうか。クスリ以外にも色んな治療法を勉強していて、話も親身に聞いてくれるお医者さんが、ターミナル駅から徒歩10分の所にいるんだから、利用者の方々は助かっただろうなあ。

 

どうして、この事件についてわざわざ一筆書く気になったかと言うと、一歩間違えれば自分も被害者になっていたかもな、と感じたから。

もちろん、私は埼玉に住んでいて事件は大阪で起こったのだから、あくまで仮定、というよりパラレルワールドのような話にはなってしまうけど。

今回の被害者は、私のような非正規や無職も多い。社会でフツーに(=正社員や公務員としてフツーに)生きるのが難しいからこそ、患者として通っていたのだから当然だ。そういう人たちは交通費も節約の対象になる(はず)なので、通院候補となる病院やクリニックは、自然と仕事が多い地域の主要駅から徒歩圏内の場所になる。そして、クスリで症状さえ抑えればフツーに生きていけるなら、こんなに苦労せんわ!という人も多い(はず)。つまり、「西梅田こころとからだのクリニック」さんは、条件にピッタリだ。

もし、新卒カードで正社員になれずドン詰まりだった時期や、非正規労働に馴染めず「死こそ救済!」みたいなテンションだった時期に、たまたま大阪に住んでいたら? 

フツーの社会人にどうしてもなりたくて、何とか方法は無いかと悩んでいた時に、「そういう患者を専門とする病院を探す」という手段を思いついていたら?(実際には、病院に相談することはなかったが)

そう考えると、私が『西梅田こころとからだのクリニック』さんの患者となっていた可能性は少ないけど、「少ないより少ない」ということは無いのだ。最初に言った通り、運命の悪戯やチョウチョの気まぐれで大阪付近に住んでいたら、「相談してみようか」となっていた可能性は十分多かった。

 

そういうわけで、今回の事件は他人事と考えられなくなってしまったのだ。

容疑者の動機がまだ分からないけど、動機次第では…

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