「一企業が全労働力を使い果たす」というパワーワード
Amazon が2年後にアメリカ中の労働者を使い果たすんじゃないか、という記事。
「使い果たす」の意味がよく分からないけど、(全員が一斉にAmazon倉庫に雇われるって意味ではないよね?)Amazonという企業の巨大さが伝わる内容だ。それだけの人間を使役しないと回らないなんて、大企業の経営は大変である。Amazonがテクノロジーの開発に力を入れるのも当然だ。コスト食い虫で使い勝手の悪い人間なんて早く止めて、低コストで素直に働いて好きなように調達できる機械に置き換えたいのだろう。
記事でも言及されているけど、Amazonの非正規労働は非常にキツイらしい。実家の近所でも求人があったけど、フルタイムで延々とシールを貼るとか、そういう内容だった。倉庫がある地域だと、フルタイムで倉庫中を走り回されるようだ。
時給は良いんだけど(1200円くらいだったか?)、そんな生活を続けていたら廃人コースお先まっし暗である。個室を用意してくれて、音楽聞きながら動画見ながらがOKで、1時間ごとに15分以上の休憩を挟んでくれれば、何とか続けられるか?ってレベル。まあ、フルタイムの時点で私には無理だけど。
記事中でちょっと面白いのが、
もしAmazonがもう少し頑張って、時給の最低額を1.5ドル(約202円)だけ上げれば、それも潜在的な労働者のプールを拡大し、アメリカでの雇用能力を3年は延長することができるでしょう。
の部分。海外の文章って、こういう皮肉好きだよね。
もし日本で、「非正規労働者の最低時給を200円引き上げます」なんて大企業が現れたら、新聞一面見出しレベルの大ニュースだろうな~。
アメリカでのAmazonは、2021年に(当時の為替レートで)330円の賃金上げを行っているけど。
まあ、日本で実際にそんなことが起こる頃には、1ドル150円くらいになってるのかな。