セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

飲食店経営者の目線に立つと、住んでいる町の見方も変わってくる

昨夜は友人に誘われて隣駅のカフェバーで日本酒とドリア&パスタ&ポップコーンという和洋折衷な夕飯を食べた。ところでそのカフェバーは、来月に隣駅から私の近所に引っ越してくる。隣駅では人が少なすぎて、商売もモチベーションの維持も厳しいんだそうだ。(スナックが多い地域なので、ミスマッチというのもある)マスターから聞いた話によると、現在の店の最寄り駅と同じ路線内にある同市内の駅は5つあるのだけれど、賑やかな駅と廃れている駅が交互に並んでいて、その明暗もハッキリしているらしい。

都心に近い順に挙げていくと、まず1つ目の駅は市内のターミナルで買い物の中心地でもあるので、人の出入りが一番多く、花金は空いている店を探すのが一苦労なほどに繁盛する。ただし、貸店舗の競争率も激しいので、ここへの移転は諦めたそうだ。

2つ目の駅は市役所の最寄駅で、駅前には年金窓口、パスポート申請所、図書館などの公的機関、商業施設とタワマンがセットになった建物もある。そのすぐ横には雑多な商店街もある。一見、(商店街以外は)きれいで住みやすそうなのだけれど、実際に駅の利用者は少なく、駅前の飲食店もバタバタ潰れているらしい。らしい、というのは私自身もその駅周辺の飲食店を利用しないからだ。マスター曰く、「駅前の飲食店がやっていけないのは、衰退の証」。

3つ目の駅は、鄙びてはいるけれど買い物や娯楽施設が一通り揃った住宅街で利用者も多い。大学があるので、学生も利用する。私が住んでいる地域で、カフェバーの移転予定地もここ。昼は老人ばっかりだけど、夜は仕事帰りの人や学生がたくさん歩いている。さらに競合となる飲食店の数も少ない。呼び込み方次第では十分に集客が見込めるようだ。

4つ目の駅が、現在のお店がある駅で、急行が止まらず住宅以外に何もないので利用者も少ない。飲食店は、常連御用達のスナックがメインで、ぽつぽつとお店があるかな、という程度。上述の通りミスマッチというのも考えられるが、本当にお客さんが来ない(いない)らしい。

最後の駅は大学がある学生街なのだが、マスターは学生を客層としていないので、最初から考えていなかったようだ。というわけで、飲食店経営者としては1番目のターミナル駅が理想で、次点は3番目の住宅街か5番目の学生街。2番目の行政中心地と4番目の過疎地での出店は厳しいという結論だった。

ちなみに、私自身が住みたい駅はトップが現在の駅(3番目の住宅街)。次が2番目の行政中心地。その次が過疎っている4番目の駅。ターミナル駅と学生街はできれば住みたくない。やはり、飲食店が多い地域はそれだけ人が集まるので、静かに暮らせる場所ではない。もういっそ、住宅街と商店街をきれいに分けてしまえばいいのになー、なんて思った一夜だった。

 

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