セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

買い物弱者は自業自得?

news.yahoo.co.jp

 

千葉県で買い物弱者!? ちょっと驚き。意外と不便なんだね。

買い物弱者の話はちょくちょく聞く。私はネットが使えるから大丈夫だと思うけど、やはり年を取ったらリアルショッピングは厳しくなるんだろうか。

この手のニュースを聞くたびに、「どうして歩けなくなる前に健康に気を使わなかったのか」「スーパーが全滅する前に引っ越しを検討しなかったのか」と疑問に思っていたのだけれど、私も年を取ってきて老後の買い物事情は他人ごとではなくなってきたので、いつもより真剣に考えてみた。

買い物弱者は何もしてこなかった、自業自得だ!!というのは、あくまで平成の価値観ではないか。平成はとにかく変わる努力が必要な時代だったが、逆に昭和は変わらない努力が必要だった。昔ながらで皆と同じであることが「正しい」生き方。それが昭和の美徳だったし、平成になっても令和に入っても名残は随所でみられる。だから買い物弱者になってしまった方からすれば、自分の家を守り続けて、年齢不相応にはっちゃけることなく静かに、今までと変わらない「正しい」生活を続けていただけ。「健康に気を使わなかったのか」と聞かれれば、「年よりの脚でも生活できていたから」。「引っ越しを検討しなかったのか」と聞かれれば、「住み慣れた家を捨てることはできない」と返ってくるだろう。それを「正しくない」と断定するのは、あくまで平成思考。昭和思考からすれば、日本そのものが「正しい」人たちを無視して訳の分からない方向に狂い進んでいる、年寄りが長く歩けることを強制し古い家を打ち棄てさせるのが「正しい」日本に変化しつつある、それについていくことは出来ない、というのは自然な考えといえる。その結果、稼げない地域から全てのスーパーマーケットが撤退したとしても。

どっちが悪いとも言えない。時代の流れ、ただそれだけのこと。これが野生なら環境に適応できなければ殺されるけど、人間には社会性や理性があるから、不適応者でも命まで奪われることはない。その取り組みが、上記の記事では紹介されている。

私は買い物弱者になりかけたら引っ越すか、通販に切り替えるかで対応するし、死ぬ直前まで好きなだけ歩きたいから健康にも気を使っているけど、それが吉と出るか凶と出るかなんて、自分が年寄りにならなきゃわからない。歩くよりも便利で安価な方法が普及するかもしれないし、通販という買い物方法が廃れている可能性もあるし、買い物に便利な地域に爆弾が落ちて壊滅して地方勝利!なシナリオが用意されているのかもしれないし。でも環境に合わせて柔軟に変化していくのが私の「正しい」生き方というのは変わらない、だって平成思考ですから。

 

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