セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

「クラスター」という単語の違和感の正体

medicaldoc.jp

ヤフーニュースで紹介されていたこの記事を読んで初めて自覚したのだけれど、私は「クラスター」という言葉に違和感を持っていた。初めて聞く言葉なのに、以前に何処かで会ったような… そんな恋愛ADVの冒頭部分のような、感覚。その正体が、さっき分かった。

こいつ、以前からオタク用語(そこでは「クラスタ」と言うらしいけど)として使われてきたのだ。私はオタク文化にもたまに触れるので、そこの何処かで聞きかじったんだろう。でも、自分では使わないので今回のコロナ騒動で「クラスター」が使われても、ピンと来なかったんである。ちょっと調べたところによると、「(アイドル名)クラスタ」「おそ松クラスタ」という使われ方をしているようだ。ちなみに、「おそ松クラスタ」のニコニコ大百科を読んでみると面白い。

オタクではない現実の人々の間では、"a cluster of grapes"で「一房のぶどう」、"a cluster of bees"で「ハチの群れ」といったように、同一のものが集まって集団となったものを指す。オタク用語としての「クラスタ」とほぼ同じ意味。あと、コンピューター用語でもあるみたい。ネット上の英和辞典であるWeblioで調べたのだけれど、ここには医療用語としての使用例は掲載されていない。

Wikipediaには疫学用語としての「クラスター」の項目が作成されており、そこでは

疫学におけるクラスター(英: disease cluster、疾患クラスター)は、時間的および地理的の両方の観点で、近接して発生する特定の疾患または障害が異常に高い発生率である集団(クラスター)。通常、クラスターが認知されると、地域の公衆衛生部門に報告される。 クラスターのサイズと重要性が十分な場合、それらはアウトブレイクとして再評価される可能性がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E7%96%AB%E5%AD%A6)より)

 と紹介されている。でも概要はたったの4行でほぼコロナウイルスのことしか書かれておらず、この項目がごく最近作られたことが窺える。また、この項目の元となっている"disease cluster" で検索をかけてみると、英語圏では2014年に一般人向けのネット記事で"disease cluster" について紹介されているのを見つけた。さらに、2009年に何かの資料でもこの単語は使用されていて、一般人が使っているかはともかくとして、言葉自体は少なくとも10年ほど前から存在しているようだ。

というわけで、もともとあった"disease cluster" という単語を、今回のコロナパンデミック騒動で英語圏の誰かが公式の場で使用し、そのまま日本に持ち込まれたと妄想できる。横文字を使った方が、注意喚起しやすいと思ったのかな?個人的には爆弾とか想像してしまうけど。あと、今回の騒動によるオタク界隈の「クラスタ」陣営の動向も気になる。呼び方を変えたりするんだろうか。

 

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