セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

コロナ自殺を警告するアメリカと、今年4月の自殺率が何故か大幅減少した日本

www.bloomberg.co.jp

 

アメリカの医療団体が8日、コロナによる自殺がこの先10年間で大量に出てくるかもしれない、と発表した。邦題では「自殺増加」となっているが、原文の“deaths of despair” はちょっとニュアンスが違っていて、自殺と薬物乱用を併せ持つ意味合いで使われているらしい。より正確に訳すなら「自殺と薬物乱用増加の恐れ」となる。もっと言うなら、アル中やネトゲ中なんかも増えそうだ。

記事中では、仕事の有無が“deaths of despair” の増減の関係性を指摘している。もちろん、失業者が増えれば“deaths of despair” の死者も増える、という意味だ。

 

 

 

しかし、この発表から4日後の12日。日本ではこのような調査結果が発表された。

※2020/05/29追記:元々リンクを貼っていたTBSのニュース記事が消滅していたので、代わりに別サイトの記事を貼り直しています。下記の引用文は、TBS記事からのものです。

sustainablejapan.jp

20%減がどれくらい凄いかというと、過去5年間で最大の減少幅といえるくらい凄いらしい。過去5年と言うと、日本全体の自殺者数自体が減少傾向との統計が出てはいるが、コロナという特殊な状況下で大きく減少するのは何か理由があるのだろう。その理由として挙げられているのがこちら。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族ら同居する人が外出せず家にいることや、職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因とみられています。

アメリカの発表とは真逆の意見だ。仕事が無いと絶望するアメリカ人と、仕事が無くなることで希望を抱く日本人… 一概にどっちが良いとは言えないが、もし本当に「職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因」だとすると、日本で労働の義務や勉学の(実質)義務に従事することは、生死を左右するほどの苦行ということが、証明されかねない。いやだー、普通に働くことも勉強することも出来ないなんて、そんな国で暮らしたくねーよー。どうか、何かの間違いであってほしい。

ちなみにブルームバーグの記事では、コロナによるソーシャルディスタンスが自殺念慮や薬物乱用への人的援助を阻んでいるのも“deaths of despair”の一因と書かれているので、このソーシャルディスタンスの点でもTBSの記事とは真逆の指摘である。

まあ、普通に考えれば仕事から一時的に解放されて、家族ともゆっくり過ごせて、精神的に余裕のある人が増えた… と見るべきだろう。コロナの経済的損失が表面化すれば、精神的・金銭的余裕のある人はどんどん減っていき、アメリカが警告する“deaths of despair”も増えていき、日本人は仕事や勉強が出来ないと絶望して生きる気力を無くす正常な国民であり、日本は正常な国家であると証明されるだろう。って、それも駄目だな… 

とにかく、自殺しなくても生きていける国になって欲しい。あと、この統計はちゃんと合ってますよね?

 

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