セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

アメリカで流行中の代替肉は、お手頃価格になれば日本でも売れると思う

wired.jp

news.yahoo.co.jp

自粛宣言が出された頃は、買占めによる肉の品薄が起こった。私が住んでいる地域では、肉の品薄は1週間ほどで解消された(入荷スピードは今でも遅れているらしい)が、コロナ感染者数も肉消費量も桁違いなアメリカでは、肉不足が続いているようだ。

肉不足の原因として、記事中では「食肉の複雑なサプライチェーン」が挙げられている。

農家がたんぱく質を含む作物を飼料として栽培し、それを畜産農家が家畜に与える。飼料を食べた家畜は、飼料内のたんぱく質を肉という別のかたちのたんぱく質に変換する。その肉は食肉加工場で加工され、食料品店へと運ばれる。

このサプライチェーンには多くの事業者が介在している。つまり、それだけ滞りの原因となりうる箇所が多いということだ。

https://wired.jp/2020/06/01/covid-faux-meat/ より抜粋)

 

日本でも似たような指摘がされていた。

www.shokuniku.co.jp

何故か日付が見当たらないのだけれど、「本来消費が上がり繁忙期となってくる3月に、学校給食の休止を含めきわめて厳しい販売・経営を強いられている」とあるので2-3月頃の記事だと思う。

食肉卸・小売業者は生産者と消費者をつなぐサプライチェーンの要でもあり、とくに5団体傘下の事業者は国産食肉の需給安定、自給率向上を図る上で重要な役割を担っていることも指摘。食肉流通に携わる者が打撃を被り、サプライチェーンが棄損し、機能不全にならないよう、生産者や外食事業者に限らず、食肉卸・小売業者においても資金融資の円滑化対策、雇用調整助成金の拡充対策、学校給食の休止対策について他品目と同様な対策に万全を期すよう強く求めたもの。

https://www.shokuniku.co.jp/6956 より抜粋)

サプライチェーンが複雑になればなるほど、流通が途絶えるリスクは増える。どこか1か所でも機能しなければ、モノはお店に並ばないからだ。コロナのようにサプライチェーンから人を撤退させざるをえない状況だと、被害は甚大になる。

また、サプライチェーン自体も環境破壊を促進する。人やモノの流通による大気汚染、電気やゴミなど資源の浪費、さらに肉の場合は家畜を育てるコストも加わる。

 

そういった問題を踏まえて、また菜食主義者や動物愛護者の増加もあって、代替肉の研究というのが世界で進められていて、商品化されているものもある。大豆で作られた肉は、国内でも既にポピュラーなものになっているが、一般人が食べる肉の選択肢としてはまだまだ2番手の位置づけだった。私も大豆肉は嫌いではないが、本物の肉には敵わないし、大豆だって豆腐や納豆の方が美味しいので、進んで買うことはない。何より値段が高い。

しかし今回のコロナショックで、少なくともアメリカでは代替肉の売上がグーンと伸びているそうだ。記事の写真を見ると、本物の肉と変わらないジューシーなハンバーグが写っている。大豆肉は嫌いではない、と書いたけれど、本当に味は良いのである。

アメリカでは普通にスーパーでも買えるようだけど、日本のスーパーにはなかなか売っていない。パスタやホットケーキミックスが未だに品薄なのに、肉は普通に買えるようになっているので、国内で代替肉がドーンと普及するのは厳しいかも。有名人がバズらせればいけるか?

 

ただ、日本が代替肉市場を閉め出しているわけではない。つい先月、新しい代替肉ブランドが上陸していた。

omnipork.co

(リンクの見出しが英語になってるけど、HPの中身は日本語訳されています)

これは香港のブランド。意外と中国でも代替肉の需要があるのだろうか。

 

国内ブランドでは、

zeromeat.jp

2018年に大塚食品が「ゼロミート」を。

 

www.nipponham.co.jp

今年に入ってからニッポンハムが「ナチュミート」を、

 

www.itoham.co.jp

伊藤ハムは「まるでお肉!」シリーズをリリースしている。(これとは別に、2019年に業務用で代替肉を発表している)

…ということを、調べてみて初めて知った。実は私が知らないだけで、代替肉って割と普及しているのかしら。今度、スーパーに行ったときに探してみよう。

 

面白くなってきたので調べたら、色々と出てきた。

 

f:id:NatuXa:20200606132148p:plain

 カバヤ食品のソイジャーキー。これは見たことある。

 

www.fujioil.co.jp

代替肉の素となる大豆たんぱくの老舗は、不二精油。なんと1960年代から開発を続けているんだそう。業務用っぽい。

 

www.nikkei.com

日清、46年目の告白。

 

www.muji.com

昆虫食にも期待している。ところで、コオロギせんべいは何時になったら店頭で買えるのでしょうか?

 

代替肉が本物の肉と同じくらいお手頃に買えるようになったら、1か月代替肉生活をやってみたい。どうせなら環境に優しい食事をしたいけれど、実際に試してみないと何とも言えないからだ。高タンパクほぼ無脂質の最強肉ササミの代替品を作れるなら、是非とも開発して欲しい。

 

(2020年6月10日追記)

伊藤食品のまるでお肉!シリーズのカツを食べてみた。

イトーヨーカドーの大型店舗に売っていた。

www.itoham.co.jp

(袋撮り忘れた…)

f:id:NatuXa:20200610142557j:plain

3枚セット。フライパンでこんがり焼いてみると、見た目は普通のカツと変わらない。

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断面図を見ると、肉との違いが分かりやすい。油分が無いのでパサついてるように見えるけど、科学の力でしっとりした食感になっている。但し、肉汁感は無い。味は(化学調味料を使った加工品の)肉と大差ない。

加工肉を食べたいけど肉は食べられない、という需要には十分応えられると思う。

 

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