セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

技術の進歩を喜んでいいのか、最近分からない

news.yahoo.co.jp

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技術が進歩すると、働く人はどんどん不要になる。

 

写真スタジオの倒産急増に関しては、逆に売り上げを回復しているスタジオもあるそうなので、気になる人はヤフーコメントも見てみてください。ただ、スマホの進化やデジカメの普及(デジカメもスマホに喰われつつあるけど)により写真スタジオの役割が減っているのは事実。

ヤフーのコメントによると、出張撮影など新しいビジネスを始めて持ち直したスタジオもあるそうだけど、それでもニッチな需要には変わらないから「市区町村ごとに写真スタジオは一カ所で十分だね」となる。

ちなみに、私が子供の頃から使っていた実家の近所の写真スタジオも、数年前に閉めて空き店舗のまま。就職活動用の証明写真を撮影してもらったのが最後だった。閉店を知ったときは寂しかったけど、写真スタジオを使う機会が本当に無いから、どうしようもなかったね。

その証明写真に特化したスピード写真ですら、数年後には無くなっているかもしれない。今ならたったの30円で、コンビニで証明写真が印刷できるから。家が散らかってて、きれいな背景を用意できない人には便利かな?まあ、需要が減っているのは間違いない。何より、時代に逆行してるんだよね。貧乏人ほど就職活動で使う証明写真が10枚20枚を超える時代に、100円~/枚って… スピード写真に関しては、いっそ1000円/枚にして時間が無いエリート層を狙っても良いんじゃないだろうか。彼らなら、どの企業も即内定だろうから何十枚も証明写真を用意する必要はないし、最高の1枚のためなら札の1枚2枚くらい気前よく払ってくれるだろう。

 

2つ目の新幹線に関しては一見おめでたいニュースだけれど、裏を返せば新幹線の運転士が要らなくなる、ってことだからね。良いか悪いかは人によって判断異なるでしょう。

JR側が、運転業務を人間より機械に任せたがっていることも伝わってくる。

 

必要とされる労働者と労働現場がどんどん減っている現状。幸か不幸かは未来にならなければ分からない、といったところだろうか。これ自体は前から言われてたけど、コロナで一気に加速している。理由は色々とあるだろう。貧乏人が増えて需要と供給のバランスが一気に崩れた、支出を見直す人が増えて優秀なモノにしかカネが落ちなくなった、前から店を閉めようと思ってたから踏ん切りがついた、etc。場所によっては「この機会に便乗して、カネにならない人間(正規非正規問わず)を減らしちゃえー!」ってとこもあるだろう。

労働が価値をもつ現代日本で、この流れは厳しい。労働者になるための教育を受けても、いざ成人になったら労働する場所がない。でも、労働者以外の人生設計が分からないから、労働を求めて生き続けるしかない… この問題は、まず子供の教育から見直さねばならないということか。面倒くさいね、大変だ。 

まあ、私なんかは「ロボットでもヒトでも何でもいいから、労働は優秀な存在たちでやっといてくれ」というのが正直なところだけど… さすがにそれじゃ食べていけないか(笑)。

 

ところで技術の進化といえば、「色んな職業が無くなる。でもITは平気、むしろ需要が増えて絶好調!」という意見をよく見かけるんだけど、本当にIT業界は楽観的な人ばかりなの? IT業界のイノベーションが他業界の労働現場を喰っているのは確かだが、その現場を最前線で見ているからこそ、同様のイノベーションがいつか自分にも影響することを考えていないのは、どうにも不思議な話だ。

私見にはなるが、IT業界こそITのイノベーションを警戒し、自身の労働価値に細心の注意を払うべきだと思う。ミサイルは正しく操作すれば強力な武器だが、一歩間違えば真っ先に消し飛ぶのはミサイルの近くにいる人間なのだから。

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