悪態は感情表現の一種かもしれない、上手く使えば
酒飲みながら愚痴るとスカッとするんだよねー。
ただ、日常的に他人や世の中に悪態をついていると、あまり気持ちよくない。むしろネガティブ志向が強まってどんどん日常がつまらなくなる。だから、普段は悪態をつかないよう気を付けている。
研究によると、悪態をつくと痛みが和らぐらしい。この「痛み」は心の痛みとかではなく、冷たいとか熱いといった身体的なもの。精神的な痛みを和らげる、というのは何となく想像できるけど（酒飲んで愚痴り合いなんて典型的だろう）、そんなダイレクトな痛みにも効くとは知らなかった。とりあえず怪我したら大声で「いいってえええええ！！！！！こんちくしょう！」と叫んでおこう。
悪態が痛みに効く理由はハッキリとは分かっていないようで、Gigazine の記事ではアドレナリンの分泌説と、脳リラックス説が挙げられている。
これはどっちなんだろう？悪態をついているうちにヒートアップしていく人もいるが、自分はガーッとまくしたてた後は潮が引くように気分が落ち着く。
カラパイアの方は2014年の記事なので研究が古いけど、Gigazine とは違った結果で、悪態は自尊心と関係しているんだとか。感情を発散させる効果があるというのは同じだけれど、同時に感情表現の一つともしている。自分の感情を表す手段として悪態が最も効果的な状況で、適切な言葉を使って悪態をつくことは、自尊心を高めるのに有効的なんだとか。
但し、普段から「ムカツク」「タヒね」えーとあとなんだ？まあ、そんなかんじで短絡的な思考と言葉で悪態ばっかりついている人間は知能が低いんだそうだ。攻撃すること以外に自尊心を保つ手段を知らない、ってことですな。
私は前のバイト先で客からの電話対応をしていたせいか、悪態ばっかりついている人間というと、どうしても（認知症と思われる）ご老人の印象が強い。
とにかく話が通じないんだよなー… 幼児退行の一種と言われるけど、下手すると幼児より酷いんじゃないだろうか。
ところで Gigazine の記事によると、悪態の鎮痛効果には、自分が子供の頃にどうやって悪態を習得したかが影響するらしい。認知症で老人が罵詈雑言を浴びせることは、悪態という感情表現を再び学習している、と言い換えられるのだろうか。ということは、その悪態で誰かが傷つくことに罪悪感を覚えれば、止められるのかもしれない。
