パソナの従業員1200人が、新しい働き方だかリストラだかにチャレンジするらしい
へえ、淡路島で仕事か―、いいじゃん。
…と思ったが、そんな簡単な話じゃないようで。
記事中に「9月から段階的に東京都・千代田区にある本社の主要機能を、瀬戸内海東部の離島・淡路島に移す」ってあるから、てっきり社長幹部を始め総出で移動するのかと思ったら、パネルには「本社従業員約1800人のうち 対象約1200人」とあるので、役員は含まれないみたい。まあ、役員だと東京から離れると色々と不便なんだろうけれど、でも「主要機能」を東京から移すための試みなんだよね…???
ちょっとどういうことなのか、正社員になったことのないNatuXaには分からない。パソナの役員は、主要な人材として機能していないのだろうか。
記事では全く触れられていないけれど、この大移動が希望制なのか強制なのかでも話は違ってくる。内容と人数からして希望制というのは考えにくいけど、強制ならリストラ呼ばわりされてもおかしくない。東京に家族や持家があっても、淡路島に強制移住ってことでしょ? しかも会社命令だから、正社員だと従うか自己都合で退職するしかないってことだよね?
情報が少ないし、そもそもパソナという会社の内情が分からないから憶測で考えるしかないのが何とも。これが成功すれば、新しい働き方や地域活性化のモデルになる。働き方改革の皮を被ったリストラなら、それはそれで人材派遣会社らしいやり方というだけだ。
ところで、このパソナという会社、というか社長さんは本当にネット上の評判が悪いね。小泉内閣と共謀して非正規という貧困層を大量に生み出した諸悪の権化みたいな言い方をされている。それはね、ほら、人材派遣会社って就職できない人間がいてナンボの仕事だからさ…
今やっているゲームが終わったら、日本の資本主義社会の歴史について研究しようと思うのだけれど、その際にも人材派遣業界とパソナの社長さんは避けて通れないテーマになるだろう。
そういう意味でも、この働き方改革なのか現代版島流しなのか不明瞭な試みの行方は興味深い。
2020年9月7日追記:
記事中の「社長さん」は竹中平蔵さんのことなんだけれど、今はパソナの社長じゃなくて会長になってた。