セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

飲み会をドタキャンした知り合いの話

昨日、久々に以前の職場で一緒だった人たちと飲んだ。

都内の居酒屋に集まったのだけれど、コロナの影響はかなり小さくなっている。入退店時はマスク着用が必要だし、店員さんは工事現場で火花散らしてる人が付けるようなフェイスガードを付けている。ただ、営業時間の規制は緩和されて深夜を過ぎても営業が出来るようになっていた。

 

で、本来なら4人で集まる予定だったのだけれど、1人が仕事の都合で急に来られなくなり、結局3人で飲んで解散した。

…これだけなら普通の光景なんだけれど、その来られなくなった1人というのが「来られなくなる」常習犯なんだそうだ(私はあまりその人と遊ばない)。

 

今回は仕事の都合だから本人は何も悪くないのだけれど、最初は「終わり次第連絡する」とあったのが、最終的には「疲れたからやめる」へと変わった。次の日に仕事がある可能性も考えると仕方がないのだけれど、他の2人は「またか、やっぱりね」と言っていたので常習化しているんだろう。

それ以外にも、仕事の相談に乗ってもらっていた知り合いからの連絡を無視したり、同じく知り合いに紹介してもらった仕事を1年経たずに辞めたり、そもそも職場を転々としていたり(ボーナス直前に辞めたりと、衝動的な退職が多いらしい)、およそ半年で2人の異性と付き合って別れたりと、話を聞いているだけでソワソワしてくるような落ち着きのない人物だと専らの評判になっているのだ。良くも悪くも自分本位なんだろう。

そういう評判もあって、直接本人と会って話がしたかったのだけれど、それは次の機会になってしまった。

 

自分本位な生き方は、難しい。私も随分と自分勝手に生きてるし、正社員として働けなかったり恋人がいないのもその代償だと思っている(件の人物は正社員歴があるし異性への魅力も十分という点では、私よりまともな人生だ)。

職場や恋人に不満があれば変えたら良いし、知り合いがいるなら頼れば良い。

ただ、個人的には知り合いからの連絡に応えない(しかも相談に乗ってもらっていた恩人なのに)とか、ドタキャン常習化が気になってしまう。自分本位な生き方には共感できるが、そこに他者への配慮がないことには共感できないからだ。配慮といっても大袈裟なことじゃなくて、少しでも相手の面倒を減らすようにとか、時間を奪わないようにとか、その程度で良いと思う。例えば、相談に乗ってもらう必要が無くなったなら「今までありがとうございました、もう大丈夫です」と伝えるとか(嘘でも良いから)。ドタキャンを繰り返してしまう可能性があるなら最初から約束しないか、相手に了承を得てから話を進めるとか。

昔の私はとにかくこれが出来ていなくて、「自分がこう感じるから相手も同じだろう」などと抽象的なものを基準にして他者と関わっていた。当然、そんな人間はどこに行っても疎まれるし、コミュニケーションが取れないから役に立たない。数え切れないくらい他者に迷惑を掛けたり傷つけたりして、今思い出しても申し訳なくなることすらある。

今でも他者を気遣ったり心情に寄り添ったりは苦手だ。だからその代わりに「こうすれば相手の時間をこれだけ節約できる」と心情面以外からアプローチしたり、「迷惑になる場合を考えて、こんな代替案(あるいは手土産)を用意しておこう」と事前に準備をしたり。多少はまともな付き合い方が出来る人間になっていると思う。想像するばっかりじゃなくて、ちゃんとコミュニケートするのが一番なんだけどね。ほら、空気読め、って場面も多いしさ。

 

件の人物に関しては、残念ながら今のところ、そういうちっちゃな配慮が見られない。「自分がこう感じたから、行動しちゃいました。相手のこと?知りません」という印象が強くなってしまっている。信用が揺らいでしまっている。それを払拭するためにも、直接会いたかったのだけれど。完全に信用できないわけではないのだけれど、小さな疑念でも言動には影響してしまう。

他者から信用されなくなることは、人間にとって恐ろしいし致命的だ。それこそ、死ぬまで自分以外の人間と関わらなくても何も問題ありません、というファンタジーな環境にでも居ないかぎりは。他者と極力関わらなくてもOK!な(セミ)リタイア生活者でさえ、そんなことは難しい。

 

ところで飲み会のシチュエーションによく出てくる「行けたら行く」というワード。安易に使っちゃあいけないと分かってはいるけれど、便利な言葉だ。

願わくば「行けたら行くよ」と返したときに、「またか、じゃあ来ないな」ではなく、「来られたら良いねー」とウワサしてもらえる人間になりたい。

ま、飲み会好きの無職は暇だから、そんなワード使う機会は無いと思うけどね!

 

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