セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

アパートの廊下で友達と動画を楽しむ、今どきの小学生

昨日は有給を使って家で休んでいたんだけれど、13時頃から同じ階に住む子供とその友達が廊下で遊び始めた。窓を閉め切っていても、歓声や振動やどこかを叩く「ゴオォォォン…」という音が響く。賑やかだ。

ちなみに、9月6日昼過ぎの東京の天気は土砂降り。大人にとっては憂鬱だが(ちなみに私が休んだ理由も、気圧や気温の乱高下で労働鬱が限界突破したため)、子供はあんなに楽しそうに遊んでいる。きっと、雨の日でも室外で楽しく過ごす手段をもっているのだろう。子供はどうも苦手だけれど、見習うべきことは多い。

 

そして16時ごろ。雨はいつの間にかすっかり上がっていた。天気が悪いせいで土曜日からずーっと家にいて腐りかけていたので、これは好機と近所の川沿いへ散歩に行くため、私は部屋を出た。

子供たちは、まだ遊んでいた。てっきり4人くらいいるのかと思ったら、男の子が2人だけだった。片方が、ここのマンションの住人なのだろう。2人は仲良く並んで、玄関ドアの前に置かれた木のベンチに腰かけて、タブレットで動画を観ていた。

…いやいや、部屋に入れてあげなよ!

 

川沿いを歩きながら、私はボンヤリ考えていた。

自分が子供の頃は、「子供は家に閉じこもってないで、外で遊びなさい!」と命令され、ゲームで遊んだり映像を観ながら放課後を過ごすことは、「子供らしくない」という理由で忌み嫌われていた。また、当時の子供たち自身も外で身体を動かすことが好きな子が多く、私のようにゲームやアニメや漫画を楽しみながらダラダラしていたい、という子供は少数派で肩身が狭かった、というか変人扱いされていた。

そんな20~30年前と比べると、現在の子供たちは家の中と外、3次元(運動)と2次元(ゲームやアニメ)と選択肢が増えているようだ。いいことだ。

 

もっとも、生後○ヶ月の子供にタブレットを与えて大人しくさせてる光景も普通だし、親子が一緒に歩いてるけど親は子供じゃなくてスマホを凝視している光景も普通だ。

かつて、2次元は一部の変人のための室内アイテムだったが、今では至極普通な人々が下着や靴と同じように家の外で身に付けている。市民権を得た2次元アイテムは、親が子供をその中へ封じ込め、あるいは親が自らその中へ没入するというかたちで「親子空間」にも新たな選択肢を与えている。

 

家の真ん前で我が子とその友達が動画を観ながら遊んでいるが、部屋には入れない、という例の部屋の住人にとっては、それが彼らなりの「親子空間」だったのだろう。親子関係に新しい選択肢が増えるのはいいことだ。

…いいことなんだけど、コロナの影響でテレワークや失業者が増えている状況なのに、真昼間から子供を廊下で騒がせておくのは如何なものかと、不満に思わなくもなかったりする。まあ、私はズル休みみたいなものだけどさ!

 

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