セミリタイアするまで非正規

正社員になれないことが分かった三十代。労働者のままでは死にかねないので、非正規のままセミリタイアを目指している、色んな意味で駄目なヤツ。

『手塚治虫物語』で本物の天才を知る

mangapedia.com

 

 『手塚治虫物語』という漫画を読んだ。伝記のようなもので、ヒゲオヤジと一緒に手塚治虫の人生を見ていくもの。漫画を趣味にしたいけど何を読もう?と思ったら、この人は外せない。

 この人、運動音痴だったみたいだけど、体力が凄まじい。何冊もの連載を抱えて、数時間の睡眠時間で何十年間も描きつづけていた。その一方で、医学博士になって論文も書くし、映画館に通いつめ、海外まで講演に行き、職場を何度も引っ越して、後任の面倒も見て…さすがに後年は倒れてたみたいだけど、尋常じゃない仕事量だ。

 こうして天才が才能を惜しみなく発揮できたからこそ、私たちはたくさんの作品を読み続けることが出来るのだ。漫画の神様の称号は伊達じゃない。伝記自体は漫画を初めて書いた時や戦争のエピソードや多趣味全開だった少年時代の方が面白くて、年を取るほど仕事仕事でつまらなくなっていくんだけど(笑)、本物の天才とはこういう人を言うんだろうな、と思わされる作品だった。物凄く頭が良くって色んな知識や作品を吸収していき、それらを全てマンガに注ぎ込んでいたようだ。

 手塚治虫は日本の漫画の原点とは言わないけど、与えた影響は大きいと思うので、彼の作品はできるだけ読みたい。問題は量が多すぎることだ。図書館を使って読めるだけ読むしかない。中古で買って読み終わったらすぐ売るとしても、置く場所がないw

 

 余談だが、以前は彼のような天才・超人系の人生譚は、自分の無能さが浮き彫りになるから苦手だった。でも最近は、こういう天才・超人が頑張ってくれた(本人たちに頑張ったという意識は無いんだろうけど)からこそ、自分の人生が幸せなのだと感謝できるようになった。羨ましい気持ちが無いわけではないけど、かといって、手塚治虫みたいな人生送りたいわけでもないしね。

 成人してから、伝記は全然読んでいなかった。劣等感もあるけど、そもそも人間にあまり興味がない性質なので、避けていたのだ。でも、本当に尊敬できる人の伝記なら読めるかもしれない。誰が良いかな。ブッダの日記とか自叙伝ってないのかな。さすがにないか(笑)

 

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